護衛艦衝突 電気線切断、塗料に引火で炎
10月28日22時1分配信 産経新聞
海上自衛隊の護衛艦「くらま」と韓国籍の貨物船「カリナ・スター」の衝突事故で、くらまが激しく炎上したのは、電気ケーブルの切断で出た火花が塗料に引火した可能性が高いことが28日、分かった。衝突現場はカーブのうえ、関門海峡で最も幅が狭く、前の船を追い越そうとしたカリナ・スターがくらまの針路をふさぐように「逆走」したとみられる。防衛省は「衝突回避は困難だった」との見方を強めている。
くらまは25日に相模湾で行われた観艦式に参加。政府要人らが視察で乗る「観閲艦」を務め、直前に塗装を施すのに使った塗料の残りを積載していた。塗料を収納している倉庫付近の燃え方が激しかった。
倉庫のある艦首付近には、電気ケーブルが集中していることも判明。その部分が衝突でえぐられていたため、ケーブルが切れて出火し、塗料に引火したとみられる。くらまの艦長は衝突直前、艦首付近の隊員に退避を命じており、これがなければ隊員に大きな被害が出た恐れもある。
衝突はカリナ・スターが前にいた船を追い越そうとした際に起き、船首から5〜6メートル後方の右舷側に穴が開き、くらまは船首が大破した。関門海峡は港則法で右側通行が義務づけられ、遅い船を追い越す場合は左側を抜けていくが、衝突現場はカリナ・スターにとって右カーブで、加速すれば左側にふくらみやすい。
現場では海峡の幅が約600メートルと最も狭く、双方とも船体の全長は100メートル以上ある。くらまのレーダーはカリナ・スターとその前を航行していた船を捕捉していたとみられるが、急接近され、エンジンの逆進をかけたものの、間に合わなかった。「車でもカーブでの追い越しは控えるように、船もカーブでは大きく舵を切らないのが常識。逆走されれば、避けようがない」(海事専門家)との指摘もある。
海峡の最も狭い地点を通過するにあたり、くらまでは全乗組員を配置につける「総員配置」を敷き、見張りなどの監視態勢を強化していた。海峡には海上保安庁の監視モニターや地上レーダーも設置されており、防衛省幹部は「双方の針路や位置関係は客観的に証明される」と話す。ただ、カーブで下関市の陸地に近づかないよう、くらまが海峡の中央に寄りすぎていなかったかなどを含め、海自は当時の状況を詳しく分析する。
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くらまは25日に相模湾で行われた観艦式に参加。政府要人らが視察で乗る「観閲艦」を務め、直前に塗装を施すのに使った塗料の残りを積載していた。塗料を収納している倉庫付近の燃え方が激しかった。
倉庫のある艦首付近には、電気ケーブルが集中していることも判明。その部分が衝突でえぐられていたため、ケーブルが切れて出火し、塗料に引火したとみられる。くらまの艦長は衝突直前、艦首付近の隊員に退避を命じており、これがなければ隊員に大きな被害が出た恐れもある。
衝突はカリナ・スターが前にいた船を追い越そうとした際に起き、船首から5〜6メートル後方の右舷側に穴が開き、くらまは船首が大破した。関門海峡は港則法で右側通行が義務づけられ、遅い船を追い越す場合は左側を抜けていくが、衝突現場はカリナ・スターにとって右カーブで、加速すれば左側にふくらみやすい。
現場では海峡の幅が約600メートルと最も狭く、双方とも船体の全長は100メートル以上ある。くらまのレーダーはカリナ・スターとその前を航行していた船を捕捉していたとみられるが、急接近され、エンジンの逆進をかけたものの、間に合わなかった。「車でもカーブでの追い越しは控えるように、船もカーブでは大きく舵を切らないのが常識。逆走されれば、避けようがない」(海事専門家)との指摘もある。
海峡の最も狭い地点を通過するにあたり、くらまでは全乗組員を配置につける「総員配置」を敷き、見張りなどの監視態勢を強化していた。海峡には海上保安庁の監視モニターや地上レーダーも設置されており、防衛省幹部は「双方の針路や位置関係は客観的に証明される」と話す。ただ、カーブで下関市の陸地に近づかないよう、くらまが海峡の中央に寄りすぎていなかったかなどを含め、海自は当時の状況を詳しく分析する。
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最終更新:10月28日22時1分



