ツキノワグマ激減の理由分かった 東・西・南日本で異なるDNA進化
10月29日14時22分配信 産経新聞
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| 国内のツキノワグマの分布図(写真:産経新聞) |
研究グループは、各地で捕獲されるなどした本州と四国の697体のDNAの中の遺伝子を比較。朝鮮半島や中国などとの違いを確認したほか、国内のツキノワグマは、滋賀県の琵琶湖より東側の東日本グループ▽琵琶湖の西側から中国地方にかけての西日本グループ▽紀伊半島と四国の南日本グループ−の3種類の遺伝的特徴に分かれることを突き止めた。東日本では38種類の遺伝子タイプがあったが、西日本は16タイプ、南日本は4タイプしかなかった。
東日本を除くと個体数も少なく、国内に生息するとみられる1万5千頭のうち、西日本は千頭、南日本では2、300頭でうち四国は20〜30頭程度。生息域も東日本に対し限定的だった。
西、南が東に比べて遺伝子タイプが少ないことについては、土地の開墾や森林伐採が早くから進み、生息場所が狭められたため、とみている。
山形大学や慶応大学とともに共同研究を行った森林総合研究所東北支所の大西尚樹研究員は「遺伝的な特徴が乏しいほど病気には弱くなり、個体群の絶滅の可能性が高くなる。西、南日本では遺伝子レベルでも危機的状況にあることが分かった。個体数を増やす施策が必要」と話している。
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■ツキノワグマ
体長120〜150センチ。体重70〜120キロ。ユーラシア大陸東部や台湾のほか、日本国内では本州、四国に分布。国内には数十万年前に陸続きだった朝鮮半島から渡ってきたと考えられている。四国と本州では異なる遺伝的特徴があることは明らかになっていたが、国内全域や大陸との関係についてはよく分かっていなかった。
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最終更新:10月29日14時22分


