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トヨタ撤退 チームは完全消滅、TMGは事業転換

11月4日23時15分配信 産経新聞

 トヨタのF1実動部隊・TMGの会長で、チーム代表を務めた山科忠トヨタ自動車専務は4日の撤退発表会見後、「チームとしての存続もTMG売却もない」との方針を明らかにした。TMGは規模を縮小し、参加型モータースポーツ支援などへ事業転換を図る考え。他チームへのエンジン供給もなく、“遺産”はF1から完全に姿を消すことになる。

 若手ドライバー育成事業から育った中嶋一貴(24)と小林可夢偉(23)のマネジメントは今後も継続し、他チームへの移籍交渉を進めるとした。

 ■世界一のメーカー、結果残せず姿消す

 決勝出走139戦、最高位2位5回。ポールポジション3回。コンストラクターズ・ランク最高4位(2005年)。トヨタが8年間で残した成績だ。「今年優勝していても結果は変わらなかった」と豊田章男社長は話したが、大金を投じた世界一の自動車メーカーは優勝を果たせないまま、姿を消す。

 ホンダ撤退後、残されたチームは代表だったロス・ブラウン氏が買い取り参戦を継続、今季の王座を獲得した。山科専務は「きょうまでの過程でそうしたこと(売却)も考えました」。しかし結局、それもなかった。

 200億円をかけて子会社の富士スピードウェイを改修し、開催した日本GPは、初年度の07年に観客移送などで混乱を生じてファンの不興を買ったうえ、たった2回で不採算として開催権を返上した。そのうえチームも、12年までの継続参戦を約束した協定に違反して撤退。「ゆとりがあればやりたいが、今は不可能」と豊田社長。厳しい経営環境のための苦渋の決断に違いないだろうが、当初参戦の目標とした「欧州でのブランドイメージ確立」「若者への訴求」が実現できなかったのは事実だ。

 若手ドライバー育成プログラムから、中嶋と小林がF1にたどり着いたのは成果だが、それも現状では来季の行き先がない。会見で2人の今後について話す際、こみ上げるものを抑えきれずに目頭を押さえた山科専務の思いだけが救いだった。(只木信昭)

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最終更新:11月5日7時19分

産経新聞

 

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