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100円の缶ジュースが20年で130円に…ネット上で“便乗値上げ”の声も

THE PAGE 2014/3/30(日) 13:00配信

 2014年4月1日より消費税が8%に引き上げられ、各社は適正な範囲で商品・サービスの値上げを実施します。ところが、缶飲料を130円に値上げする飲料メーカーには、一部の消費者から「必要以上の値上げをしている」と“便乗値上げ”を指摘する声が出ています。数ある値上げ商品の中で、どうして缶飲料がやり玉に挙げられるのでしょうか。消費者の見方と飲料各社の思惑をみてみましょう。

自販機の缶ジュースが130円に

 2014年4月から始まる消費税増税を受け、昨秋頃から各種の商品・サービスの値上げラッシュが続いています。身近なところでは、吉野家の牛丼(並)が280円から300円に、東京都のタクシー初乗りが710円から730円に、ハガキが50円から52円に、それぞれ値上げされます。
 
 これらの値上げに対しては大きな批判がない一方、不適正な価格転嫁では?として「缶飲料」が一部の消費者らから批判されています。今春、清涼飲料最大手の日本コカ・コーラグループが、自販機で売る350ミリリットル缶を120円から130円に、500ミリリットルペットボトルを150円から160円に値上げすると発表。それに飲料各社が追随すると、ネット上では“便乗値上げ”との声が挙がり、「企業の怠慢」と飲料メーカーを糾弾する意見も散見されました。

90年代の缶飲料値上げの「理由」

 なぜ、缶飲料の値上げが批判されるのでしょうか? ネットの声をまとめると、次のようになります。
「缶飲料はもともと100円だったが、消費税導入を機に値上げした。本来103円のところを110円にした理由は、自販機が1円単位の精算ができず、端数を切り上げたから。ならば、消費税5%でも8%でも税込110円で問題ないはず。にもかかわらず、消費税5%時には120円に、今回は130円に引き上げた。これは明らかに不当な値上げである」

 こうした主張からは、ネットユーザーの批判の矛先が、今回の値上げというより、これまでの値上げの経緯に向けられていることが分かります。そこで、消費税が導入された1980年代から現在までの缶飲料の価格の推移を、『コカ・コーラ』を例に振り返ってみたいと思います。

 1983年に100円に設定されたコカ・コーラ。89年の消費税導入時、同商品は価格を据え置き、消費税はメーカーが負担していました。しかし92年、原材料費の高騰などを理由に110円に値上げします。さらに97年の消費税増税時。ここでは一旦価格を据え置きますが、翌年には原材料の価格高騰や増税対策を理由に120円に値上げ。そして今回、130円への値上げを決めました。

 こうしてみると、90年代の2度の値上げは消費税導入・増税直後に実施しているわけではないので、これを「消費税増税に伴う値上げ」とするのはミスリードの感が否めません。より正確さを求めるなら、「缶飲料の価格の見直しを迫られる複数の要因があり、その一つが消費税だった」と捉えるのが適切と言えるでしょう。

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最終更新:1/30(土) 3:08

THE PAGE

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。