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新しい「洗濯絵表示」がわかりにくいと話題……アイコンを変えるのはなぜ?

THE PAGE 2014年10月31日(金)12時35分配信

 経済産業省は10月20日、繊維製品の洗濯表示について、国際規格に整合したJISを制定しました。JISとは、Japanese Industrial Standards(日本工業規格)の略。工業製品を中心に製品の形や大きさ、性能、測定方法などを一定の基準に従って取り決めた「国家規格」のことです。

 今回のJIS制定には、洗濯表示記号を国内外で統一し、グローバル化する市場での利便性向上という狙いがあります。しかし、この新規格の公表に対して、ツイッター上では「新しい洗濯絵表示がむずかしい」「乾かし方意味不明」「字が書いてないとわかりにくいな」(以上、原文ママ)など、戸惑う声が続出。そもそも、洗濯絵表示を国内外で統一する必要性はあるのでしょうか。

WTO加盟国は国際規格に合ったJISを制定

「日本はWTO加盟国なので、JISに関連するISO(国際規格)があるときは、ISOに整合したJISを制定する必要が求められます」

 そう教えてくれたのは経済産業省国際標準課の担当者 。これは、WTOが1995年、工業製品などの規格や規格基準認定制度が貿易障害とならないよう努めることを規定した『WTO/TBT協定』を発効したことによります。

「かねてより洗濯絵表示JISの国際規格整合化は検討されていたのですが、各国の洗濯習慣や洗濯機の違いなどがあり、なかなか進みませんでした。2012年に日本の一部意見が反映されたISOが改正され、今回ISO規格に整合したJISを制定することになったのです」

 新JISで特に注目されているのが、洗濯絵表示の種類と記号の変更です。種類は従来の6分類22種類から5分類41種類に増加。タンブル乾燥や酸素系漂白剤、ウェットクリーニング対応の有無など、よりきめ細やかな表示が可能になりました。さらに、記号は現行のJISとは大きく異なり、全面改訂となったのです。

「メインとなる基本記号5つを押さえていただき、それに強弱や温度の付加記号がつくルールを覚えていただくとよいかと思います。たとえば、アイロン処理はアイロンの基本記号に温度を表す『・』(ドット)の数で処理温度の高低を表しています」

 ただ、日本語表記がなくなるなど表示がガラリと変わることに対して「わかりづらい」という声が多くあるのも事実。今後は「パンフレットや教材などで記号の周知を徹底していく方針」と担当者は言います。

 今回公表された新JISは、今すぐに繊維製品の表示に使用されるわけではありません。時期は未定ですが、今後「家庭用品品質表示法」に適用され準備期間を経た後、新たな洗濯表示記号が義務付けられます。

(南澤悠佳/ノオト、取材協力/経済産業省)

最終更新:2月8日(月)2時38分

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