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<台湾の総統選>民進党・蔡氏が勝利宣言 「投票で歴史をつくった」

中央社フォーカス台湾 1月16日(土)23時25分配信

(台北 16日 中央社)総統選挙で初当選を果たした最大野党・民進党の蔡英文主席(59)は16日夜、台北市内の党本部前で勝利宣言し、史上3度目となる政権交代の実現に「台湾人は投票によって歴史をつくった。神聖なる一票を投じた人々に深い敬意を表する」と述べた。

蔡氏は、我々は今回の選挙を通じ、民主主義の価値がすでに台湾人の血液の中に深く入り込んでいることを国際社会に改めて知らせたと強調。一方、両岸(台湾と中国大陸)関係については、平和と安定の維持に力を注ぐと語った。

また、台湾出身のアイドルが韓国のテレビ番組で中華民国(台湾)の国旗を振ったことから、中国大陸で「台湾独立支持派」などと誹謗中傷を受け、謝罪に追い込まれた騒ぎに触れ、この事件はこの国を団結させ、強大にすることが、次期総統の最も重要な責任だと気づかせてくれたと述べた。

蔡氏は、1956年台北市生まれ。李登輝政権時代に経済部(経済省)貿易調査委員会委員などを歴任し、民進党が政権を握った2000年には台湾の対中国大陸政策を主管する大陸委員会主任委員(閣僚)となった。2004年に立法委員(国会議員)に当選し、2006年からは行政院副院長(副首相)などを務めた。

2008年に陳水扁前総統の後任として民進党の主席に就任し、2010年には新北市長選に出馬したが、国民党の朱立倫氏に惜敗。2012年の総統選挙では、同党の馬英九氏に敗れ、再選を許した。蔡氏は敗戦の責任をとって主席の座を降りたが、2014年に返り咲いている。

今回の選挙戦で蔡氏は、最大の争点である対中国大陸政策において「現状維持」の方針を繰り返し強調。世論調査では序盤から他候補をリードし続けていた。

現職の馬英九総統は5月20日に任期満了を迎える。

(唐佩君/編集:杉野浩司)

最終更新:1月16日(土)23時25分

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