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戦車と女子高生のアニメ『ガルパン』、なぜヒット?

乗りものニュース 1月16日(土)16時31分配信

アニメを普段は見ない人が反応

 可愛らしい女子高生たちが、第二次世界大戦世代の戦車に乗って戦う伝統的な武道「戦車道」を描いたTVシリーズの続編となる完全新作『ガールズ&パンツァー 劇場版』、通称『ガルパン』が、いま大ヒットを飛ばし多くの注目を集めています。

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『ガールズ&パンツァー 劇場版』は2015年11月21日より上映を開始。アニメファンだけではなく、普段は全くアニメを見ない戦車ファンのあいだでも「ガルパンはいいぞ」という口コミが広がり、今年2016年の1月9日(土)には上映劇場がさらに拡大。ロングランを記録しています。

「女の子」と「戦車」。そんなあらすじの物語だと聞けば、きっと我が目、我が耳を疑う人も少なくないと思います。そんな『ガールズ&パンツァー 劇場版』が、なぜヒットしたのでしょうか。作品を手がけた杉山潔プロデューサー(バンダイビジュアル)は、次のように話します。

速いものはより速く

「元々TVシリーズとして放映されていた『ガールズ&パンツァー』からのファンの皆様には正しく続編としてご満足いただけるよう、さらに劇場版で初めて『ガールズ&パンツァー』の世界に触れる方にも楽しんでいただけるよう、知恵を絞りました。映像・音響ともに劇場版にふさわしいスケール感とクオリティを感じていただけるよう、スタッフ一同努力しました。また、企画の段階から戦車好きの方々にもご納得いただけるように、戦車描写にはこだわって来ましたので、ご好評をいただき大変光栄に感じております」(バンダイビジュアル、杉山潔プロデューサー)

 戦車の履帯(キャタピラ)が、小石を跳ね上げ砂塵を巻き上げ力強く前進し、ひとたび発砲すれば焼けただれた砲身の熱さえ感じさせ、重厚な鋼鉄の装甲が砲弾を弾き飛ばす、劇場版の美しい映像。そこには、家庭のTVではどうしても再現できない火薬が炸裂する「爆発音」というリアリティが加味されており、戦車に対する尋常ではないこだわりがうかがえます。それが、ファンらのハートをがっしり捉え離さない『ガールズ&パンツァー 劇場版』、最大の魅力かもしれません。

 また戦車の戦闘力は、基本的に「走」「攻」「守」の3要素で構成されています。『ガルパン』に登場する実在の戦車たちは「軽くて速い戦車はより速く」「破壊力のある砲はより破滅的に」「重装甲はより分厚く」強調されており、戦車ファンらのイメージ通りに戦車が活躍してくれます。

 例えばソ連製KV-2「ギガント(巨人)」という戦車は第二次世界大戦当時、重装甲でドイツ軍の攻撃を跳ね返し、強力な主砲で多数の敵を破壊するなど、たった1両でドイツ軍数万の部隊を2日間足止めしたことで知られます。『ガルパン』においても、そのエピソードを彷彿させるような大活躍を見せ、視聴者の心をくすぐるのです。

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最終更新:1月16日(土)16時31分

乗りものニュース