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暴走族と旧車会、逮捕人数2年連続全国1位 LINEで芋づる摘発 「福岡方式」として注目

西日本新聞 1月30日(土)15時15分配信

 福岡県警が2015年に道交法違反(共同危険行為)容疑で逮捕した暴走グループのメンバーは計107人に上り、2年連続で全国1位だった。摘発の決め手となったのは、各グループが無料通信アプリ「LINE(ライン)」でやりとりしていた、メンバーの集合情報などを協力者から入手する捜査手法。県内グループの構成員は1年間で100人以上減り、その手法は“福岡方式”として全国の警察から注目されている。

 摘発の対象となったのは暴走族のほか、「旧車会」と呼ばれるグループ。旧車会はもともと、年代物のオートバイの愛好者グループで、昼間にツーリングを楽しむ「昼ツー」が活動の中心だった。ところが、近年は一部が暴走族OBの集団となり、「『夜ツー』『ナイツー』と称して暴走族と同様の違法走行を始めた」(捜査幹部)という。上下関係が厳しい暴走族を敬遠する少年たちも加わっている。
 このため県警は暴走族取り締まりを進めつつ、旧車会の捜査も強化。メンバー同士の連絡手段にLINEが使われていることや、暴走の様子が動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開されていることに着目し、ネット犯罪などを摘発してきたサイバー捜査の手法を全国に先駆けて導入した。
 福岡方式が最初に実を結んだのは、14年7月に発生した朝倉市での暴走行為の摘発。「LINEで見物人を募っている」との情報を得たのが端緒となった。同8月には、久留米市での集団暴走動画をユーチューブで発見し、容疑者の割り出しに成功している。
 さらに同9月、福岡市での47台暴走で旧車会のリーダー格を逮捕すると、LINEで「福岡では(取り締まりが厳しいため)走れない」との情報が拡散したという。昨年は、福岡の旧車会による佐賀県内での集団暴走を摘発している。
 福岡県内の暴走族は2013年末に19団体477人だったが、15年末は10団体389人に減り、旧車会も13年末の52団体661人から15年末には44団体520人と弱体化。これに伴い、暴走行為に絡む110番は14年の7283件から15年6094件に減った。
 福岡方式には全国の警察から問い合わせが相次いでいるといい、県警暴走族対策室の宮原俊一郎室長は「手法を共有し、県境を越えた対策を進めたい」と話している。

西日本新聞社

最終更新:2月1日(月)11時56分

西日本新聞

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