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<北朝鮮>謎のスポーツ強国の内幕(4) トレーニングも金正日の「お言葉」どおりに

アジアプレス・ネットワーク 2月1日(月)11時54分配信 (有料記事)

北朝鮮は現代の国際スポーツ史において、国や人口の規模に見合わぬ輝かしい実績を誇ってきた。体育を国威発揚の有力な手段ととらえ、選手の発掘・育成に国家的な努力を傾けてきた結果だ。しかし長期にわたる経済の停滞と、生活苦から来るモラル・ハザードの進行などが、朝鮮スポーツ界の屋台骨を蝕んでいる。本稿の執筆者のキム・クッチョル(金国哲)氏(仮名)は約30年にわたって北朝鮮体育界で指導者として仕事をしてきた人物で、2011年に脱北して今は国外に住んでいる。体育の専門家による貴重な体験を寄稿してもらった。(寄稿キム・クッチョル/訳・整理リ・チェク)


朝鮮のすべての体育団では、選手は寮で共同生活を送りながら、トレーニングと試合に臨むことになっている。

トレーニングは、種目別チームの監督が作成したトレーニング計画に基づいて進められている。計画は一般的に、二~三年後を見据えた「展望訓練計画」、「年間訓練計画」、「月間訓練計画」、「週間訓練計画」に分かれる。

監督はトレーニング開始に先立ち、選手たちの前で様々な訓話をしなければならない。そして、その冒頭では必ず、金正日の「お言葉」の伝達と、金正日の「偉大性教養」を行う。

偉大性教養とは、金正日がすべての面で優れた人間であることを示すエピソードを紹介することを言う。ここでポイントになるのは、監督はその日のトレーニング計画と一致する内容のお言葉とエピソードを選ばなければならないということだ。

たとえば、次のような具合である。
「偉大な指導者金正日同志は、次のようにおっしゃられました。『拳闘(ボクシング)は、戦う朝鮮人民の精神を反映した良い種目です』。このようにおっしゃられた金正日同志は××年×月×日、拳闘部門の活動家を現地指導され、当時、党外部門が直面していた課題について、輝かしく解決する方途を教えてくださいました。その方途とは……」。本文:3,629文字 この記事の続きをお読みいただくには、アジアプレス・ネットワークの購入が必要です。

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最終更新:2月1日(月)11時54分

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