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デモの主役は、もうラップ? ロックはどこへ アジカン・ブラフマン…叫ぶオルタナ世代

withnews 3月21日(月)10時0分配信

 「民主主義って何だ」「安倍は/やめろ」……。ラップのリズムに合わせて軽快に響くコール&レスポンス。昨年盛り上がりを見せたシールズの街頭デモで頻繁に見られた光景です。かつてはロックミュージックが、反体制的で、政治的メッセージを内包する「若者の音楽」の代名詞だったことを思えば、「時代は変わった」と言えるでしょうか。

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ストーンズ・ボウイ・ミスチル…みんな尖ってた

 世界各地でベトナム反戦デモがわき起こった1960年代、ローリング・ストーンズは「ストリート・ファイティング・マン」で「♪だって夏が来たんだ/『街路でたたかう奴』にとってはいい季節さ」と歌いました。

 今年亡くなったデビッド・ボウイさんは、冷戦時代の87年、旧西ドイツで開いたコンサートで、スピーカーの一部を東ドイツ側に向け、ベルリンの壁の向こうの若者たちに「ヒーローズ」を熱唱。日本では、故・忌野清志郎さんが「君が代」をパンクにアレンジして論争を巻き起こし、ミスターチルドレンの桜井和寿さんは「bank band」で環境問題に積極的に関与して……。

 ロックは、その力強いビートに反体制や反骨、社会への皮肉などの精神を込め、若者を熱狂、鼓舞させてきた歴史を持ちます。

「安倍は/やめろ」デモになじんだ日本語ラップ

 ところが、最近注目を集めているシールズや高校生のデモで存在感を見せたのはラップミュージックでした。安保法成立を受けて東京・渋谷で開かれた抗議イベントでは、シールズとラップグループのスチャダラ・パーの共演が話題に。

 小沢健二さんと共作した94年のヒット曲「今夜はブギ-・バック」を披露し、シールズ中心メンバーの奥田愛基さんと共に、「♪民主主義ってなんだ」と呼びかけ、会場を盛り上げていました。

 米国音楽史に詳しく、「文化系のためのヒップホップ入門」などの著作もある慶応大学の大和田俊之教授は「震災以降、原発批判を始めとした政治的メッセージを唱える日本語ラップが、ロック以上に数多く生まれ、実は、この手の運動との親和性が非常に高い」と話します。

 その上で、大和田教授は「安倍は/やめろ」のコールが二拍三連になっている点に着目。これは、2014年にヒップホップの本場米国アトランタで活動するミーゴスというラップトリオが流行させた節回しだといい、「そうしたコールが違和感なくできている時点で、若者の間にラップが自然に浸透していることがうかがえる」と話していました。

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最終更新:3月21日(月)22時14分

withnews

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。