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アンカツ 藤田菜七子に緊急提言「重要なんは経験を積むことやな」

東スポWeb 3月23日(水)21時15分配信

 JRAでは16年ぶり、史上7人目の女性騎手として注目を一身に浴びている藤田菜七子(18=美浦・根本厩舎)。全国各地で“動員”に貢献する一方で、勝負の世界は甘くはなく、いまだ勝利は手にしていない。菜七子が今、秀でているもの、足りないもの、そして今後、勝利に向けてやるべき最も大事なこととは!? 本紙連載「GIはアンカツに聞け!!」でおなじみの安藤勝己元ジョッキーが“大先輩”として緊急提言だ。聞くのはGIだけではない。菜七子のこともアンカツに聞け!!

 最近、ホンマよう聞かれるんや。「菜七子はいつごろ勝てそうですか?」って。俺もそれは分からんよ(笑い)。勝負の世界はそう甘いもんやないし、本人のプレッシャーも半端じゃないやろうけどな。

 まあ、どんな形であれ、競馬が取り上げられるんは、ええことやと思うわ。菜七子が話題になることで、少しでも競馬に興味を持ってくれる人が増えるんなら万々歳やからね。

 菜七子人気は一過性のもので終わらせてはアカン。それには周囲がしっかり支えて、乗せ続ける体制を作ることが不可欠。「盛り上がってる今だけしか乗せない」なんてのはもってのほか。彼女をちゃんとした一人のジョッキーとして育てないといかんわな。それは菜七子だけやなく、他の新人ジョッキーにも言えることなんやけど。

 今の競馬は目の前の結果を求め過ぎるで、すぐに「乗り替わり」やろ? 人を育てるには時間がかかるんやから、長い目で見守ることも必要やと思うわ。

“ジョッキー”藤田菜七子については「思ってたよりやるやん」ってのが率直な感想。重賞初挑戦となったスプリングSはまさにそんな感じやったね。まあ、ハナから勝負になりそうもないモウカッテルが騎乗馬やったから、9着って結果はしゃあない。大事なのは騎乗内容や。ロスなくコーナーを回っとったし、想像してた以上に立ち回りが上手やった。乗ってるときのバランスもええし、鞍つきもええ。特に驚かされたんは“焦ってない”ことや。

 新人、特にまだ勝ち星を挙げていないジョッキーは「勝ちたい」って気持ちが強過ぎて、先走ってしまうもんなんやけど、彼女の場合、予想外に落ち着いとった。周りがよく見えとる。ジョッキー向きの性格というか、「ええもん持っとる」って思うわ。

 とはいえ、やっぱり課題は多いわな。一番感じるんは、根本的に筋力が不足しとるで、馬を押し出すパワーに欠けとることや。「馬を追う」作業は、腕力や上体の力だけやなく、下半身が重要。腰から下を使って上下一体にならんとアカンのやけど、今の彼女はそれができていない。現時点で最も必要なんは、下半身の強化やろね。

 そういやあ昨夏、来日しとったリサ・オールプレス(ニュージーランドの女性トップジョッキー)は追える騎手やな。菜七子自身も目標にしとるみたいやけど、ええ手本やと思うわ。

 そして何より重要なんは、やっぱり「経験を積む」ってことやな。とにかく若いうちは数乗って場数を踏まなあかん。菜七子の場合、地方で乗るチャンスも多くもらっとる。これからも可能な限り、より多くのレースに乗るべきや。まあ、そのことは彼女だけやなく、すべての若手に言えることなんやけど。いずれにしても菜七子自身も精進してほしいわ。

最終更新:3月24日(木)12時31分

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