ここから本文です

洗濯物「速乾」のスプレー剤、佐賀大生が開発

佐賀新聞 3月24日(木)15時28分配信

コンテスト優秀賞、事業展開視野

 佐賀大学理工学部の学生グループが、室内干しする衣類に吹きかけて乾燥時間を短縮できるスプレー剤を開発した。洗濯したばかりのシャツや下着も通常より2時間早い約6時間で仕上がる。洗濯用のりの成分を混ぜることでしわを伸ばす機能性を加え、ビジネスホテルの各部屋に置いてもらう計画も進めている。

 一連のアイデアは、昨年12月の第15回大学発ベンチャー・ビジネスプランコンテスト(佐賀新聞社など後援)で4席の優秀賞に選ばれた。

 開発したのは機能物質化学科4年の近藤美咲さん(22)=佐賀市=と中村駿介さん(22)=同、藤瀬清貴さん(22)=杵島郡江北町=の3人。洗濯物をため込みがちな一人暮らしで出掛けようとした時に、お気に入りの服が生乾きで困った経験から着想を得た。

 スプレー剤の主成分はエタノール。吹きかけることで洗濯物の水分の水素結合を弱め、水よりも気化しやすいエタノールと同時に水分も早く蒸発する。室内で衣服にダメージを与えない濃度や乾燥時間などを実験、完成させた。

 アルコールを使用しているため、商品のメーンターゲットを家庭用ではなく、ビジネスマンに絞り、ワイシャツをパリッと仕上げる機能を加えた。商品化を検討し、ビジネスホテルに販売して初年度2400万円、5年後には9千万円を売り上げる構想も練った。知的財産権登録も目指す。

 大学発ベンチャー・ビジネスプランコンテストには九州各県の大学、短大、高専の20校から57件の応募があり、九州経済産業局の関係者や経営者が審査した。

 3人は「軽いノリで応募したのに、高い評価をもらって驚いた」と語る。いずれも大学院進学が決まり、修了後は民間企業で商品開発に携わることを志す。「収支計画や消費者ニーズの把握、流通経路と考えたこともなかったことを学べたのは大きい」と手応えをつかんでいる。

最終更新:3月24日(木)18時31分

佐賀新聞

Yahoo!ニュース 特集(深層クローズアップ)