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日本の伝統文化や美と技術を 組み合わせた斬新な空間演出

SENSORS 4月28日(木)19時0分配信

京都市内の伝統的な”町家”に本社を構える株式会社テクマク(TECHMAC)は、日本古来の和文化や「J-POP」と呼ばれる新たな日本独自文化に、現在のテクノロジーを組み合わせるという手法により、斬新なプロダクト(製品)を相次いで生み出しています。日本ならでは発想で技術開発を行い、1000年の古都から世界へ挑む同社。テクネ(技巧・芸術)に少しのマジック(魔法)をプラスした未来の創造を目指していくという北口真(まこと)社長に、その想いを伺いました。

伝統文化に彩られた京都で起業、町家に本社

―― 北口社長は大阪に本拠を置くスタートアップとして知られるマインドフリー株式会社の取締役を経て、昨年(2015年)8月にテクマクを創業されています。起業にはどのような経緯があったのですか

北口真氏:確かにテクマクは起業という形にはなっていますが、引き続きマインドフリーでは取締役として経営に関与しています。実は2006年の創業時から参加している共同創業者でもあります。

マインドフリーでも創業以来、新しい表現技術に対して研究開発する部門の責任者をつとめてきましたが、この先のモノのインターネット(IoT)時代を見据え、どんな技術開発を行うべきか、行えるのかということをずっと考えており、新たなプロダクトを開発する部隊として、独立したカタチを別に立ち上げたのがテクマクです。

―― そして京都に本社を置き、斬新な開発をしておられます

北口真氏:日本の文化とテクノロジーを組み合わせた開発を行いたいと考えていましたので、今も伝統文化に彩られた京都で起業するべきだと考えました。

京都の伝統的な町家に拠点をおいているのですが、こうした場所にいるからこそ、地元の伝統工芸の作家の方などと出会えたのは非常に良かったですし、長い歴史を持つこの街から世界に発信していくことが意義深いことだと感じています。

―― 先日(2016年2月26日)に都内で開かれた日本テレビによる大型イベント「SENSORS IGNITION(センサーズイグニッション)2016」では、出展した「FIGURE STAGE(フィギュアステージ)」が話題を集めました

北口真氏:この「FIGURE STAGE」は、日本の和と伝統にテクノロジーをミックスさせたプロダクトです。これがどのようなものかは実際にぜひ体感していただきたいのですが、独自のポイントとしては、日本が世界に誇るもう一つの文化でもある「J-POP」を代表する存在であるフィギュアを演出するために開発しました。

簡単に言いますと、20センチ四方のガラスで作られた四角い”ステージ”にフィギュアを置き、LEDによる赤・青・水色・桃色・緑・紫・白の7色の光で演出するものです。ただ演出するのではなく、日本の伝統美を取り入れているのが特徴で、ガラス表現にはフィギュアの美しさを最大限引き出すため、女性的な美を含んだ設計を取り入れています。また、ガラスの外側には、表面に凹凸を波のようにつけて透かせた質感の和紙を用いることで、光がうつろう様子が映えるような繊細な色彩を作り上げました。

テクノロジーの部分ですが、このガラス状となった箱の付近を両手で優しく撫でるように空中を泳がせると、ステージの色や明るさを繊細に変化します。あえて、手から情報を読み取るというアナログなアプローチをとることで、フィギュアと人間のコミュニケーションを図ろうとの意図があります。

―― 実際に会場で「FIGURE STAGE」を前に手を空中で泳がせてみましたが、なかなか色が変わってくれませんでした。難しいものですね

北口真氏:フィギュアとコミュニケーションをとろうというものですから、やはりそこは心と愛情を込めて手を浮かせなければなりません。まさにフィギュアを愛(め)でるように手を動かすのです。「実際には触れない“ふれあい”」とでも言えるでしょうか。

いまのFIGURE STAGEは、スマートフォンやアプリから遠隔操作できるような便利さや面白さを求めているプロダクトではなく、フィギュアとの関係を深めるために、「手」という最強の“デバイス”を用いることにしました

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最終更新:5月13日(金)10時32分

SENSORS

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