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『64 ロクヨン』原作とは異なる映画ならではのエンディング/瀬々敬久監督〈視線の先〉インタビュー

トレンドニュース(GYAO) 5月6日(金)9時25分配信

『半落ち』や『クライマーズ・ハイ』などの傑作を生み出してきた横山秀夫原作の同名ミステリーを前後編の大作として映画化した『64 ロクヨン』(前編5月7日、後編6月11日公開)。わずか7日間でその幕を閉じた昭和64年。その間に発生した少女誘拐殺人事件、通称「ロクヨン」が未解決のまま時が流れ、時効寸前となったある日、関係者を震撼(しんかん)させる出来事が発生する......。オールスターキャストで製作されたこの作品の瀬々敬久監督に話を聞いた。

64-ロクヨン-前編 劇場予告編>>

■脇役のひとりひとりにもそれぞれの個性を持たせたキャラ作りを

――映画化の企画には最初から参加なさったのですか?

 途中からの参加です。その時に決まっていたのは前後編で作ることと、前編をどこで終わらせるかということで、その後、脚色にも参加して自分の意見を取り入れていきました。

――その際に最も重点を置いたことは何ですか?

 一人称の文学をどうやって映画にしていくか、ということですね。原作小説は基本、主人公・三上(佐藤浩市)の視点で描かれ、事件の真相に関しても彼の頭の中で「こうだったのではないか......?」と想像される様子が文章で描かれます。これはある意味ハードボイルド小説の特色ですが、そのままでは映画にはできません。映画とは行動があって、人と人とのぶつかり合いがあって、しかもそれを客観的に描くことによって成立するものですから、どうしたら映画的にできるかという部分が難しかったです。

――原作とは構成が変えられていて、昭和64年の事件(ロクヨン)が冒頭で描かれています。

 あそこは途中にフラッシュバックで入れると観客にわかりづらいんじゃないかと考えてオープニングに持ってきました。昭和最後の年に起こったあの事件がこの作品のキーであり、三上や被害者、関係者たちの思いを知ってもらうための大前提なので、きっちり描いておく必要があると考えたんです。

――原作は分厚い小説で登場人物も多いです。しかし、それぞれの個性や思いがちゃんと伝わってくる描かれ方をしていると感じました。

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最終更新:5月10日(火)17時8分

トレンドニュース(GYAO)

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。