ここから本文です

「幸せな結婚生活」を送るのに必要な最低年収はいくら?

ZUU online 5月7日(土)17時51分配信

かつてバブル時代、女性が掲げる理想の結婚相手は3高(高身長・高学歴・高収入)と言われていたが、昨今、女性が求める結婚の条件は変わってきているのだろうか。また、共働きが増えてきている中、男性が相手に求める結婚の条件も気になるところである。男女それぞれの結婚相手に求める理想の条件を見ていきながら、結婚するとかかってくる費用を想定し、「幸せな結婚生活」を送るためには、最低限いくら年収があれば良いのかを検証していきたい。

■結婚に求める条件とは

内閣府が発表している「平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)」の結婚観についての調査結果をみると、未婚の人が結婚について「必ずした方が良い、できればした方が良い」と回答した割合は男性20代で70.9%、30代で64.5%、女性20代で68.0%、30代で55.0%と、20代・30代ともに男性が上回っており、女性の結婚観の方が低いことは意外であった。

相手に求める条件は未婚者かつ将来結婚したい20代・30代の男性では「価値観が近いこと」が一番高く、続いて「一緒にいて楽しいこと」「一緒にいて気をつかわないこと」「金銭感覚・容姿が好みであること」「恋愛感情」となっている。

同じく未婚者かつ将来結婚したい20代・30代の女性においては「一緒にいて楽しいこと・一緒にいて気をつかわないこと」に続いて、「金銭感覚」「経済力があること」「恋愛感情」となり、女性の方が結婚相手を選ぶ基準に経済的な面を求めることがうかがえる。

結婚する上での不安要素に対する調査では未婚者かつ将来結婚したい20代・30代の男性では「経済的に十分な生活ができるかどうか」が57.2%と最も高く、続いて「配偶者と心が通わなくなる・不仲になること」(52.1%)となった。未婚者かつ将来結婚したい20代・30代女性では、「配偶者と心が通わなくなる・不仲になること」(61.2%)が最も高く、続いて「配偶者の親族とのつきあい」(58.5%)であった。

男性が結婚相手に求める条件として「経済力があること」は、7.5%と低かったが、結婚後の不安要素に「経済的」な点が高くなるところをみると、共働きが増えている中、まだまだ男性が経済的に頑張らないといけないという気持ちがうかがえる。では、夫婦の年収がいくらあれば生活していけるのだろうか。

■結婚生活に必要な年収は「497.9万円」?

結婚生活に必要な夫婦の年収(税込)の調査報告では「20代・30代の未婚の男女」は497.9 万円に対し「20代・30代の既婚の男女」は484.2 万円と、必要と考える年収額平均が、未婚の方が14万円ほど高い。この数字はあくまで平均であり、住んでいる地域や人それぞれ結婚生活に求める生活レベルで異なってくるが、ここでは既婚の男女が回答している484.2万円で、結婚生活を送れるのかを見てきたい。

2014年の総務省「家計調査」のデータによると勤労者世帯のうち2人以上の世帯の消費支出は1ヶ月平均約31.9万円となる。平均的に見れば、先に述べた未婚の男女が結婚生活に必要だと考える夫婦の年収「497.9万円」で足りることになる。

2016年の厚生労働省の調査によれば、男性の平均年収は約335万円、女性は約242万円となっている。つまり、結婚に必要な平均年収から見ると、男性だけの平均年収だけでは不足するため、結婚後、女性の収入も必要となってくる。

ただし平均消費支出に貯蓄は含まれておらず、また、子供の人数や進学方針、自宅を購入したいなどのライフプランによっても必要な準備資金は異なってくる。

■夫30歳(年収350万円)・妻28歳(250万円)でシミュレーション

以下の条件でシミュレーションしていこう。

・子供を2年後に1人希望
・5年後に3000万円のマイホーム購入希望
・貯蓄300万円

教育費は、高校まで公立、大学が私立文系のコースで約890万円かかり、中学まで公立、高校から私立、大学が私立文系のコースで約1050万円かかる。

進学コースをどうするかでも教育費は変わってくるが、少なくとも大学に入学する前までに300万円準備できると安心である。2年後に出産するとすれば、19年間で300万円を準備する必要があり、今から月々約1.3万円を貯蓄していく必要があるといえるだろう。

また5年後にマイホームを購入するのであれば、頭金を20~30%準備したいので、600万円から900万円必要になる。貯蓄で不足する300万円を5年で準備するなら年間60万円、月々5万円必要となるだろう。毎月の消費支出の他にこういった貯蓄が必要になる。

仮に、生活費が25万円かかるのであれば、教育費、住宅購入費として月々6.3万円貯蓄するとなると毎月約32万円は最低でも必要になる。このまま共働きであれば貯蓄の準備ができ、もし妻が出産後退職し収入がゼロになると難しい。シミュレーション通りの生活費、貯蓄を考えると、年収約450万円は必要だろう。

「20代・30代の既婚男女」が回答した、生活に必要な年収が484.2 万円というのは現実的な数字であろう。結婚する際には、毎月必要な生活費、教育費、マイホーム、老後資金がいくら必要なのかを想定した上でマネープランを立てると、自分が求める「幸せな結婚をするための」最低年収がいくらかイメージできるはずだ。

今関 倫子 ファイナンシャル・プランナー (AFP)
外資系保険会社勤務中にファイナンシャル・プランナー(FP)を目指し、AFP(日本FP協会認定)資格取得後、独立系FP事務所に転職。女性を中心に年間のべ200件以上のマネー相談を受け、多くの経験を経て独立。個人マネー相談、執筆、マネーセミナーを中心に活動中。FP Cafe登録FP。

最終更新:7月18日(月)20時2分

ZUU online