ここから本文です

日本の中古鉄道車両、なぜミャンマーで愛される? 車内に日の丸も

乗りものニュース 5月8日(日)14時54分配信

日本の車両が、ほぼそのままの姿で活躍

 一般的に、30~40年といわれている鉄道車両の寿命。近年、廃車になった車両の一部が海を渡り、外国で「第二の人生」を送っています。

【写真で見るミャンマーを走る日本の鉄道車両】

 日本からミャンマー最大の都市・ヤンゴンまでは、飛行機で約8時間。空港からタクシーに乗って、さっそく国鉄の駅へと向かいます。窓口で切符を買ってホームへ入ると、そこには前面に「回送」と表示した車両が停まっていました。

 この車両は、元・JR東海のキハ11形です。1988(昭和63)年から製造が始まり、高山本線(岐阜・富山県)や紀勢本線(三重・和歌山県)などで活躍。新型車両への置換えのため、2015年にほとんどの車両が廃車になりました(一部を除く)。それがミャンマー国鉄へ譲渡されたのです。

 外観はJR東海時代と同じく、白地にオレンジと緑色の帯ですが、運転席の窓下には「RBE3017」の文字が。「RBE」とは「Rail Bus Engine」の略で、数字の前2桁はエンジンの出力(この場合は30、すなわち300ps程度)を表します。つまり、日本風にいうと「RBE30形の17号車」といったところでしょうか。

 車内へ乗り込みます。日本では向かい合わせのボックスシートが並んでいましたが、ミャンマーでは樹脂製のロングシートに改造されました。

 ほどなく列車は発車。4~5分走るごとに駅で停車し、乗客をひろっていきます。5両編成の列車は立ち客が出るほどの乗車率で、かなり利用されているようです。

 1時間ほど走り、ヤンゴン中央駅へ到着。列車は10分ほど停車し、来た線路を再び戻っていきました。

日本の中古車両、なぜミャンマーで愛される?

 この日乗車したのは、ヤンゴンと周辺都市を結ぶ環状線。1周3時間ほどで、環状線といっても1周する列車は少なく、大半の列車は途中で折り返し運転をしています。

 そしてここでは、日本からやってきたディーゼルカーが多く活躍。翌日やってきたのは、日本の国鉄が製造した元・JR東日本のキハ40系でした。こちらもカラーリングはそのままで、JRでの車番表記も残っています。車内もボックスシートのままで、ドアのステッカーなども剥がされていませんでした。

 車内の端部には、日本の国旗が描かれていました。「この車両の輸送費や保守技術は、日本の援助で行われた」と、英語とビルマ語で書かれています。車外にも日本とミャンマーの国旗が。

1/2ページ

最終更新:5月10日(火)12時51分

乗りものニュース