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オックスフォード大と稲盛財団、「京都賞」の英国内シンポジウム開催で合意

THE PAGE 5月9日(月)15時47分配信

 英国のオックスフォード大学と京セラの稲盛和夫名誉会長が理事長を務める稲盛財団は9日、同財団が主催する国際賞「京都賞」の受賞者を毎年英国に招いて、講演会やパネルディスカッションを行うシンポジウム「Kyoto Prize at Oxford」の開催で合意したと発表した。なお、同日開いた記者発表には、来日したオックスフォード大のルイーズ・リチャードソン総長らが壇上に上がったが、当初出席予定だった稲盛理事長は腰痛のため急遽欠席した。

ノーベル生理学・医学賞の山中伸弥教授らも受賞した京都賞

 京都賞は、バイオテクノロジーなどの先端技術部門、生物科学などの基礎科学部門、音楽や美術などの思想・芸術部門の発展に貢献した国内外の人々を称える国際賞で、1985年にはじまった。受賞者には、賞状とメダル、賞金5000万円が贈られる。昨年までに99名と1団体が受賞した。過去、京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授や名城大学の赤崎勇終身教授のように、京都賞受賞後にノーベル賞をもらった受賞者も存在する。

 Kyoto Prize at Oxfordは、英国内での京都賞受賞者の講演会・パネルディスカッションなど各種イベントを通じて、英国のみならず欧州各国に同賞および受賞者に関する情報を発信する。今後は、オックスフォード大により2010年に設立されたブラバトニック公共政策大学院が中心となって運営する。2016年の京都賞受賞者3名を招いて行う第1回目は、2017年5月9~10日に同大学院で開催する予定。

 イベント企画の詳細については受賞者に応じて検討する方針で、同大学院側は受賞者および同財団と直接相談するとしている。また、Kyoto Prize at Oxford専用のウェブサイトを立ち上げ、ソーシャルメディアなどを通じて情報を発信する。

 このKyoto Prize at Oxfordは、オックスフォード大側からの提案を同財団側が快諾し、合意にいたったという。リチャードソン総長によると、同大学と稲盛理事長との関係は2014年5月、同大学で行われた稲盛理事長の講演会にさかのぼる。

 リチャードソン総長は、「強く印象に残ったのは、『経営者は、最善を尽くして従業員の物質的な豊かさのみならず知的な成長も支えなければならない』、『指導者の真の目的は各人の持つ強みを最大限に引き出すこと、その力を合わせて人類のために役立てること』という話でした。これらは本学の根本的理念と一致します。そして、公共の利益のために捧げられた才能を顕彰するのが京都賞です」と、提案を後押しした経緯を振り返った。

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最終更新:5月10日(火)14時32分

THE PAGE