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【MotoGP第5戦】フランスGP J・ロレンソ独走ポールトゥウィンで今季2勝目

エコノミックニュース 5月9日(月)11時16分配信

 5月8日、MotoGP第5戦フランスGPの決勝が行われた。舞台となったのはル・マンのブガッディ・サーキット。このサーキットは1周4,185m、ストップ&ゴー・サーキットのためマシンの旋回性と加速性が問われ、ブレーキングが勝負の分かれ目となる。また、抜きどころが少ないため予選でのグリッドが重要になる。

 フランスGPは比較的雨となることの多いのだが、今季の決勝当日は晴天。気温22℃、路面温度35℃のドライコンディションでスタートを切った。抜群のスタートでホールショットを決めたのは予選で一番時計を出し、ポールポジションからスタートしたホルヘ・ロレンソ(モビスターヤマハMotoGP)。2番手に5番グリッドスタートのアンドレア・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)、3番手に4番グリッドスタートのポル・エスパルガロ(モンスターヤマハテック3)が続いた。

 2番グリッドスタートのマルク・マルケス(レプソルホンダ)はスタート直後5番手まで後退したが、序盤は抜きつ抜かれつの大混戦で順位が目まぐるしく変化した。

 レースの情勢がはっきりとし始めたのはレース5周目。7番グリッドスタートで6番手を走行していたバレンティーノ・ロッシ(モビスターヤマハMotoGP)がP・エスパルガロを抜いて5番手に浮上。先頭を行くJ・ロレンソは早くも逃げる展開となり、それにA・ドビツィオーゾ、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)、M・マルケス、V・ロッシが追いすがった。

 レース6周目にはA・イアンノーネがA・ドビツィオーゾを抜いて2位に浮上。だが、その直後7周目にA・イアンノーネが転倒。レースに一時復帰したものの、12周目にレースを諦めてリタイアを喫した。

A・イアンノーネの転倒によってマーベリック・ビニャーレス(チームスズキエクスター)が5番手、アレイシ・エスパルガロ(チームスズキエクスター)が6番手に浮上し、スズキ勢の表彰台の可能性が見え始めた。

 レース中盤、V・ロッシは13周目にM・マルケスを、14周目にはA・ドビツィオーゾを抜いて2番手に躍り出たものの、3台は離れることなく、レース後半は2番手争いが激化するかに思われた。

 だがレース16周目、3番手・4番手を走行中のA・ドビツィオーゾとM・マルケスが同時にスリップダウンして転倒。M・マルケスは転倒後も諦めずレースに復帰したものの、マシンのダメージは大きく、周回遅れの最後尾となった。A・ドビツィオーゾは転倒後リタイアを喫している。この転倒よって2番手のV・ロッシは単独走行となり、M・ビニャーレスが3番手に浮上した。

 レース序盤に頭一つ抜け出したJ・ロレンソは始終安定した走りで独走。ミスなくコンスタントに好タイムを刻み続け、2位のV・ロッシに10秒以上の差をつけて今季2勝目を手にした。3位のM・ビニャーレスはMotoGPで初の表彰台を獲得。これはスズキにとっても復帰後初、8シーズンぶりの貴重なものとなった。

 4位はダニ・ペドロサ(レプソルホンダ)、5位はP・エスパルガロ、6位はアレイシ・エスパルガロ。転倒後レースに復帰したM・マルケスは13位でフィニッシュした。

 フランスGP決勝は路面温度が予想以上に上がったこともあり転倒者が続出。ブラッドリー・スミス(モンスターヤマハテック3)、カル・クラッチロー(LCRホンダ)など9人が転倒し、M・マルケスを除く8人がリタイアを余儀なくされた。

 今回のレース結果により、J・ロレンソがM・マルケスを抜き、ポイントリーダーに踊り出た。とはいえ、J・ロレンソ(90ポイント)、とM・マルケス(85ポイント)の差は僅かに5ポイント。また、ポイントランキング3位のV・ロッシ(78ポイント)はM・マルケスと7ポイント差、トップのJ・ロレンソとは12ポイント差につけており、まだまだ逆転を期待できる位置につけている。

 さらに今回はスズキの躍進が光ったレースでもあった。上位陣の転倒というアクシデントはあったものの、3位・5位と好位をキープしフィニッシュした結果は高く評価できるだろう。今後レースの行方を大きく左右する存在になる可能性は高い。

 これに対してドゥカティはここ数戦奮わない。特にA・ドビツィオーゾは転倒やマシントラブルなどに連続で見舞われており、この流れを断ち切ることが今後の課題となるだろう。

 ヨーロッパラウンドに入り、先の見えない熱い展開となってきた今季のMotoGP。次戦イタリアGP決勝は5月22日に行われる。イタリア、ムジェロ・サーキットはV・ロッシを筆頭とするイタリア人ライダーにとっては母国レースとなるだけに彼らの活躍に期待がかかる。

 そして、このレースの結果が今後のチャンピオンシップ争いに大きく影響することは間違いない。果たして勝つのは誰か――スズキ勢の躍進、ドゥカティの復調にも期待しながら今季の行方を占うであろう次戦を待ちたい。(編集担当:熊谷けい)

Economic News

最終更新:5月9日(月)11時16分

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