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数億円、使途不明 57歳事務局長使い込みか 千葉・旭の土地改良区

千葉日報オンライン 5月9日(月)11時15分配信

 千葉県干潟土地改良区(旭市、斉藤勝昭理事長)で数億円の使途不明金があることが8日、千葉日報社の関係者への取材で分かった。関係者によると、男性事務局長(57)=同市=が「使い込んだ」と認めたという。少なくとも、同改良区を構成する万力支区から預かっていた約1億9千万円が不明となっており、同改良区は事実関係の調査に乗り出し、県警に被害相談をしている。

 関係者によると、万力支区が同改良区に預けた1億9千万円が不明になった。万力支区の役員が昨年11月ごろ、預けている金額の詳細を見せるよう同改良区に要求。事務局長はその後、「銀行の証書」と説明する書類を提示したが、利子の金額が従来の説明と合わなかった。

 万力支区側は再度説明を求めたが、事務局長からは納得いく説明が得られなかった。事務局長は4月に入り、同改良区に対し、支区への説明に際して「作り事をした」などと申告したという。

 同改良区はこれを受け、各金融機関に対し、資金の出し入れ記録を求める調査を開始。事務局長は4月25日、使い込んだことを認めたという。「先物(取引)に使い込んだ。1999年からやっていた」などとしているという。

 このほか、同改良区には総額約6億円の基金などがあり、そのうち1億円以上あるはずの職員退職金基金が1、2千万円程度に減っていた。関係者は「金額はまだ分からないが、基金に手を付けられている」としている。同改良区は既に県に報告しており、今後、弁護士や会計士からなる調査委員会を組織して、被害の全容解明を図る。

 千葉日報社の取材に対し、事務局長は「今後警察で話す。弁護士から止められており、何も話すことはできない」としている。

◇土地改良区

 土地改良事業を目的として、土地改良法に基づき都道府県によって設立認可された法人で組合員は農地の耕作者、所有者など。土地改良事業や事業で造られた用水施設、排水施設の維持管理などを行うほか、事業経費に充てる金銭などを組合員から賦課徴収する。県内には4月1日現在、202の土地改良区がある。

最終更新:5月9日(月)11時15分

千葉日報オンライン