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農業女子の輪 広がる 交流サイトでゆるいつながり グループ次々

日本農業新聞 5月9日(月)12時30分配信

 若い女性農業者でつくる、ご当地農業女子ネットワークが相次いで誕生している。日本農業新聞の都道府県への聞き取り調査によると、ここ5年間で立ち上がった農業女子のネットワークは北海道から鹿児島県まで39、2016年度には新たに7府県で立ち上がることが分かった。インターネット上の交流サイト「フェイスブック」を活用し、仲間を増やしていることが背景にある。

 交流サイトを使えば、近くに同世代の仲間がいなくても、県域などの広い範囲で交流でき、フェイスブックを見たことがきっかけとなって加入につながる。農水省が提唱する農業女子プロジェクトが注目され、行政からの支援が得やすいことも追い風となっている。

 昨年12月に発足した滋賀県の「しが農業女子100人プロジェクト」もその一つ。会長は置かず、会則や会費もない。フェイスブックを活用して連絡を取り合う。集まりたいときに声を掛け合い、情報を交換する。それぞれが悩みなどを語り合いながら、イベントの出展など活動の幅を広げている。

 メンバーの三峰教代さん(35)は「みんな自分の経営があるので“ゆるい”つながりがいい。1人では実現が難しいことでも、助け合うことでそれぞれの経営がプラスになるようにしたい」と前向きだ。

 最初は交流以外の目的はなく、集まってからやりたいことが出てくる場合が多いのが特徴だ。

 農村女性の活躍に詳しい京都府立大学の中村貴子講師は「女性の地位向上や生活改善のために集まっていた昔と違い、経営に参画する女性が増えたことから、経営力を磨くために集まる傾向にある」と現状を分析。「アイデアを出し合い、ビジネスを生み出そうとする彼女たちを支援することが、地域や農業の活力につながる」と期待する

日本農業新聞

最終更新:5月9日(月)12時30分

日本農業新聞