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子どもはインプットよりアウトプットで伸びる!日常会話の中にアウトプットの機会を

ベネッセ 教育情報サイト 5月9日(月)14時0分配信

「子どもに言って聞かせないと!」「もっと教えてやらないと!」という言い方をする大人が時々いますが、日々、コーチングをしていると、それはかえって逆効果のような気がしてなりません。
通常、勉強も、先生の話を「聞く」、教科書を「読む」など知識をインプットすることを中心に行われます。新しい知識を与えられることはとても大切なことですが、それを一方的に続けられると、子どものやる気は持続しません。一方で、人に「話す」、紙に「書く」など、自分の内側にある考えや情報を外側に表現することを「アウトプット」と言いますが、このアウトプットの作業を折々に入れてあげると、やる気につながり、学習効果も高いように思います。

アウトプットの効果

アウトプットを意識的にとり入れている、家庭教師のAさんの事例をご紹介しましょう。Aさんは、たとえば、算数や数学の勉強で、子どもに解き方を教えること(インプット)もしますが、一区切りついたところで、必ず、アウトプットの時間をはさむようにして進めているそうです。

「今、説明したことを、もう一度、自分の言葉で、先生に説明してもらえるかな?」と、子ども自身に話すよう促します。一度、インプットしたことをアウトプットすることは、やってみると、けっこう大変な作業です。話を聞いてわかったつもりになっていることでも、いざ、自分で同じように説明しようとすると、本当に理解していないとなかなかできないものです。言葉に出して、自分で表現してみることは、知識を定着させるうえでも効果的な作業なのです。

Aさんは、「うん、うん、それで?」と興味を持って聴き、「そうだね! すごいね! ちゃんと理解できているね」と認める言葉をかけながら進めていきます。すると、子どもは、どんどんやる気になっていくそうです。

子どもが、どこまで、こちらの説明を理解したのかも、このアウトプットの過程で把握できると言います。あいまいな理解や間違った理解は、話の内容や話し方からすぐにわかります。子ども自身が話しながら、「あ、ここがうまく説明できない! 先生、もう一度教えてください」と気付くこともあります。わからないまま、次の単元に進んでしまうことなく、しっかり理解してから、次に進むことで、子どもの理解も定着し、勉強への達成感が湧いてくるそうです。

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最終更新:5月9日(月)14時25分

ベネッセ 教育情報サイト