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【白球つれづれ】名門・巨人が迎えた“曲がり角”

ベースボールキング 5月9日(月)19時0分配信

「白球つれづれ」~第7回・巨人が迎えた曲がり角~

 セ・リーグのペナントレースが混迷を極めている。

 今季ここまでで首位に立ったことがあるチームは巨人、阪神、広島に中日の4球団。下位に低迷していたヤクルト、DeNAも上昇気配を見せており、これからますます混戦模様になりそうな気配だ。

 通常、開幕から1カ月も経てば上位と下位のチーム力の差は明らかになっていくものだが、今季ばかりはどのチームも「帯に短しタスキに長し」状態で抜け出す力がない。さて、最後に先頭でゴールテープを切るのはどこになるのか?

好スタートも抜け出せなかった新生・巨人

 そんな中、最も頭を痛めているのは高橋巨人だろう。開幕前から一部選手による賭博行為などで激震が走ったものの、いざ戦いが始まると順調に貯金を積み重ねてきたが、ここへ来て急ブレーキ。先週末の中日戦では早くも今季2度目の同一カード3連敗を喫した。

 とりわけ、投手陣の崩壊は目に余るばかり。同カードの初戦には、昨年の育成ドラフト8位・長谷川潤を起用せざるを得ないほどで、つまり戦力が底をついたことを露呈したに等しい。

 原辰徳前監督の後を継いだ高橋新監督のもと、新たな船出となった巨人。チームスローガンは「一新」。これまでの主力だった阿部、内海らの衰えは顕著になり、FAで獲得してきた杉内、大竹らのベテラン投手も故障で出遅れ。加えて昨年2人で21勝を稼ぎ出したマイコラスとポレダまでもが現状二軍で調整となれば、戦う布陣を望むのが無理というものだ。

“年俸ランキング”でも首位陥落...

 なぜ、名門球団はここまでのピンチを迎えてしまったのか?
 
 そう考えてみたとき、先頃発表された“ある数字”が興味深い。プロ野球選手会が明らかにした、球団別の年俸ランキングである。

 チーム別トップはソフトバンクの41億7577万円に対し、2位の巨人は32億9853万円。選手の平均年俸でも、6960万円のソフトバンクに対して巨人は5787万円とここでも水をあけられている(※ともに外国人選手は除く)。1988年の調査開始以降、初めてソフトバンクが名実ともにNo.1球団へと躍り出たというわけだ。

 長い巨人の歴史を振り返れば、その戦力補強はあくなき勝利の追求とともに「強奪」さえ厭わぬ足跡を残してきた。

 別所毅彦(南海)、金田正一(国鉄)らの他球団エースを陣容に加え、ドラフト制度になると江川卓と「空白の1日」を利用して電撃契約(※のちに阪神とのトレードで獲得)。FAに目を転じれば落合博満に清原和博、小笠原道大といったパリーグの主砲を獲得してきた。

 戦力的にそこまで補強の必要がなくても、ライバルに行かれるなら囲い込んだ方が得策とさえ計算したとまで言われる。それだけの圧倒的な資金力がその背景にはあったのだ。

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最終更新:5月10日(火)10時54分

ベースボールキング

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