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宝山鋼鉄、6月積み鋼板類の販売価格を全品種引き上げ

日刊産業新聞 5月10日(火)11時52分配信

中国の宝山鋼鉄は9日、6月積みの鋼板類の販売価格を全品種引き上げると発表した。上げ幅は熱延コイルでトン350元(約5800円)。2月以降値上げを続け、熱延の上げ幅は過去4カ月間で最大。鋼材市況の上昇を背景に需要家からの発注が急増し、6月ロールが埋まり、7月も埋まりつつあるもよう。昨年下期に赤字に転落した宝鋼は2016年通期の黒字確保を目指しており、引き続き販価の改善を図る見込みだ。

上げ幅は酸洗180元。冷延はCQ級軟鋼と非自動車用鋼が150元、その他100元。溶融亜鉛めっき鋼板150―180元、電気亜鉛めっき鋼板150元。アルミ亜鉛めっき鋼板180元。無方向性電磁鋼板は中低級品380元、高効率品300元、高級品150元。方向性電磁鋼板は300元上げた。グループの湛江鋼鉄は熱延350元、酸洗180元、冷延100―150元、溶融亜鉛めっき鋼板150―180元それぞれ上げた。

需要の半数を占める不動産建築は低調だが、公共事業や自動車向けは堅調。市中在庫の水準はなお低く、沙鋼や中天鋼鉄が5月初旬の販価を上げるなど鉄鋼企業は強気の姿勢を保っている。鋼材市況は鉄鋼の増産と先物価格の下落が影響して5月入り後に下落。宝鋼の値上げ発表による先物や現物の相場への影響が注視されるが、「建築需要が弱く、市況は大きく変動しないのでは」(内モンゴル自治区の鋼材問屋幹部)との声も聞かれる。

最終更新:5月10日(火)11時52分

日刊産業新聞