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住金鉱の16年世界ニッケル需給予測、「8万トンの供給不足」

鉄鋼新聞 5月10日(火)6時0分配信

 住友金属鉱山はこのほど、16年の世界ニッケル需給予測をまとめた。それによると、16年のニッケル需給バランスは8万トンの供給不足となる見通し。前年は6万6千トンの供給過剰だった。中国における含ニッケル銑鉄(NPI)生産の減産に加え、ニッケル価格の低迷を受けた西側諸国の減産などから年初の前回予測よりも不足幅が拡大すると見込んでいる。

 16年のニッケル需給は、供給量が前年比6・4%減の183万4千トン、需要が同比1・1%増の191万4千トンと予測。供給量は中国のNPI減産に加え、ニッケル価格の低迷で豪州やブラジルなどで製錬所の閉鎖や生産停止の動きが見られることなどから前回予測の189万1千トンから5万7千トン下方修正した。
 供給面では、中国のNPI生産量を前年比21・1%減の30万トンと見込んだ。インドネシアにおける未加工鉱石の禁輸継続で鉱石不足が見込まれるほか、フィリピン産鉱石価格の高止まりやニッケル価格の低迷などで厳しい採算状況が続いていることから前年比では大幅な減産になると予測している。需要では、世界のステンレス粗鋼生産量を前年並みの4152万トン、そのうち中国の生産量を同比0・5%減の2110万トンと想定した。
 一方、日本におけるニッケル需給は、供給量が同比1・3%減の18万9100トン、需要が同比1・5%減の13万9600トンと予測した。供給量は同社の日向製錬所での減産などから同比微減となる見通し。需要ではステンレス粗鋼生産を同比2・2%減の310万トンと想定。エネルギー価格の低迷でエネルギー関連向けの需要が低調に推移していることなどから前年を下回ると見込む。一方、非ステンレス鋼需要ではバッテリー向けなどが堅調に推移すると見込んでいる。

最終更新:5月10日(火)6時0分

鉄鋼新聞