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「介護保険における住宅改修」を簡単に解説 できること、できないこと

マネーの達人 5月10日(火)5時34分配信

介護保険制度が支援している「住宅改修」には、住み慣れた自宅で暮らしたいという高齢者の願いを実現させる、という目的があります。

住み慣れた自宅で暮らしたいと願う高齢者は多いものですが、昔ながらの日本家屋などは、段差が多く、膝の曲げ伸ばしが辛い高齢者には負担のかかる和式トイレなどが多いものです。

膝の悪い高齢者が、しゃがむ姿勢がとれないばかりにポータブルトイレや紙おむつを使用するといった対応では介護保険の意味がありません。

介護保険の目指している1つには、介護費用のかかる老人ホームなどの老人施設に入所することなく、在宅での生活を継続することで、介護費用の負担を軽減することがあります。

介護保険では、住み慣れた地域、ご自宅での暮らしを継続できるよう応援してくれています。その1つに、住宅改修のサービスがあります。住宅改修はよく聞くけど、漠然としている方も多いのではないでしょうか。

今回は、知っておけば損をしない住宅改修について、できる事とできない事をポイントにして、わかりやすく解説していきたいと思います。

1. 住宅改修の内容

■20万円までは1割又は2割負担

住宅改修は、工事の内容の条件を満たしていれば、1つの家屋につき20万円まではかかった費用の1割又は2割の負担ですみます。限度額内であれば、数回に分けて利用することもできます。


■20万円を超えた分は自費

20万円を超える費用は全額自己負担となるので、少し注意が必要です。見積もりの時点で、最終的な金額をしっかりと確認しておくと安心です。


■一人ひとりに限度額支給

1つの住宅に複数の要介護者がいる場合には、お一人おひとりに支給限度額が与えられます。

・できないこと

対象となる工事が同一の場合には、重複しての請求はありません。また、利用者からの重複した請求もできません。


■住宅改修の種類は6つに限定

(1) 廊下、トイレ、浴室などの手すりの取り付け
(2) 居室や廊下、トイレ、浴室などの間の段差の解消
(3) 移動を円滑にさせる為の畳やフローリングへの変更や、滑り防止の為の階段や通路の滑り止め加工
(4) 開き戸を引き戸やアコーディオンカーテンなどに取り替える扉の取り替え
(5) 和式便器から洋式便器への取り替え
(6) (1)から(5)までの改修に必要な工事

・できないこと

住宅改修で対象となるのはあくまでも最低限の改修です。動力を利用した昇降機や段差解消機の設置は対象外となります。

また、トイレの水洗化や洋式便器から洋式便器の変更は対象外です。

・できること

和式便器から洋式便器に取り替える際に、洗浄機能のある便器や暖房便座が付いたものを選択することは対象となることがあります。

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最終更新:5月10日(火)5時34分

マネーの達人