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大型連休、地元客が回帰 石川、富山の商業施設

北國新聞社 5月10日(火)3時14分配信

 ゴールデンウイーク(4月29日~5月8日)中、石川、富山県内の商業施設の売上高は軒並み昨年を上回り、好調だった。北陸新幹線開業初年度は首都圏に流れていた地元客が、今年は地元消費に「回帰」したとみられる。温泉地でも同様の傾向がみられ、地元客の消費がGW商戦に好影響をもたらした。

 金沢駅構内で金沢百番街を運営する金沢ターミナル開発(金沢市)によると、GW中、ファッション衣料や雑貨を扱う「リント」の売上高は前年同期比10%増、土産物を販売する「あんと」が4%増となり、地元客の利用が多いリントの伸びが目立った。入館、売り上げの客数もリントの方が伸び幅が大きい。

 金沢フォーラスは前年並みの売り上げを維持し、客数は1割増だった。特に富山の客が増えた。担当者は「地元客が駅周辺に戻ってきた感触がある」と話した。

 地元客の回帰は、金沢市中心部でもみられた。「地元のお客さまの売り上げが断然いい」。香林坊大和の期間中の売上高は、前年同期比で8%増えた。今年は最終日が母の日と重なり、地元客の需要獲得につながった。さらに、外国人の免税手続き件数も伸びた。

 新規出店組のオープン効果もあった。「片町きらら」は売り上げ目標を1~2%上回り、香林坊東急スクエア(旧香林坊109)は、109時代と比べて入館客数が42%増となった。「子供向けイベントや子供服が好調だった」(きらら)、「30~40代を中心に来店が多く、特に紳士スーツが売れ、改装をしていない既存ショップもいい」(東急)との声が聞かれた。

 富山大和は北海道物産展が好調で、物産展の売上高は2けた増となった。販売促進部の担当者は「昨年は北陸新幹線で首都圏に流れていた地元の家族連れが地元で過ごしたからではないか」とみている。金沢市のめいてつ・エムザは、売り上げが前年に届かなかった。

 金沢市内のホテル関係者によると、宿泊業界は「破竹の勢い」だった昨年とほぼ同水準で好調だった。

 加賀市山代温泉、七尾市和倉温泉では、いずれもGW前半が昨年を上回った。山代温泉では「関西、中京からの客や北陸の地元客も戻ってきた」(旅館協同組合)という。

 黒部市宇奈月温泉の宇奈月グランドホテルでは平日の2日も満室となり、新幹線客に加え、関東から車で来る人も目立った。延対寺荘もほぼ満室状態が続き、5月も前年並みの予約状況という。谷口静児支配人は「開業2年目で落ち込みを心配していたが、好調を維持している」と語った。

北國新聞社

最終更新:5月10日(火)3時14分

北國新聞社