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阪神・藤川球児の先発転向は限界なのか?

THE PAGE 5月11日(水)12時0分配信

 阪神の藤川球児(35)が勝てない。今季6試合目の先発となった7日のヤクルト戦では、バレンティンに3ラン、雄平に2ランを浴びるなど5失点して3回でKO。4月3日の横浜DeNA戦で、4580日ぶりに白星を挙げて以来、2勝目から遠ざかっている。金本監督は、「球自体は、そう悪いとは思わないんだけど、コントロールがちょっとね。カウントを悪くして、ストライクを取りにいったところを打たれている」とかばったが、投げる度に藤川の先発としての評価は、降下している。

 ある球団のスコアラーは、厳しい意見を口にした。

「先発で成功する要素が少ない。元々、精密なコントロールがなく、ストレートの球威で抑え込むスタイルだったが、今は球種は増やしたが、長いイニングを意識してストレートを抑え気味にしているので怖さがない。146キロ程度のストレートなら高めにきても狙える。ストレートに意識がいかないとフォークにも手を出さない。肘の手術をした選手なので、これから調子は上がってくるだろうが、それ以上にひとまわりして慣れてくると、攻略される可能性が高まるんじゃないか」

 実際、7日のヤクルト戦では、“トリプルスリー”の山田を追い込みながら、勝負球のフォークをファウルされ、最後は歩かせることになっている。ストレートに往年の怖さがないため対応されるのだ。

 そもそも抑えから先発に転向して成功した例は少ない。

 最多勝を2度獲得した中日の小松辰雄、先発転向して最高防御率を獲得した中日の郭源治、広島の大野豊も2度、セーブ王を獲得するなど4年抑えをやったのちに先発転向して最高防御率タイトルを獲得した。

 128勝&133セーブをしている大洋(現在、横浜DeNA)の斉藤明雄も、抑えから先発に再転向して3年目に2桁勝利をしているが、その年以外は苦しみ、中日、ロッテの守護神として活躍した牛島和彦も、プロ10年目に先発に転向して、1年目は12勝を挙げたが、その後は結果を出せなかった。近鉄の赤堀元之、西武の潮崎哲也も、先発転向はうまくいかなかった。

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最終更新:5月11日(水)12時0分

THE PAGE

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