ここから本文です

進学の夢あきらめないで 沖縄県が「無料塾」 50人募集

沖縄タイムス 5月11日(水)12時38分配信

 生活困窮世帯の高校3年生の大学や専門学校進学を後押しするため、県が授業料や教材費すべてを無料支給する「子育て総合支援モデル事業」の生徒募集が始まっている。予備校などを運営する尚学院が事業受託し、2016年度で3年目。過去2年は8割超の合格率となり、家計が苦しく塾通いを諦めていた元受講生からは、感謝と事業継続を望む声が相次いでいる。
 対象は児童扶養手当受給や住民税非課税の世帯、里親宅や児童養護施設などで生活している高3生。16年度は那覇市泊と沖縄市上地の2教室で計50人ほど受け入れる。締め切りは13日で、郵送の場合は当日必着。
 過去2年で支援したのは64人。そのうち43人が大学・短大に、9人が専門学校に合格した。合格率は14年度が80・9%、15年度が81・3%。進学をかなえた母子家庭の学生の1人は「映像プログラマーになる夢を諦めきれず、この塾で国立大学を目指した。事業を継続し、たくさんの人に夢を追い続けられる環境を」と要望。通信制高校から公立大学へ進んだ別の学生は「模試代の負担もなく、自分の学力や改善点などが分かって助かった」と振り返った。
 15年度は県外大学の指定校推薦を受けたが、経済的理由で進学を断念し就職したケースも。尚学院の識名昇・事業実施責任者は「2年間の成果や課題を踏まえ、各種奨学金の紹介や本人・保護者の相談により丁寧に対応していきたい」と話した。
 学習成績や面接などを経て受講生を決定する。21日に開講式があり、23日から講座が始まる。
 問い合わせは那覇尚学院、電話098(867)3515。

最終更新:5月11日(水)12時38分

沖縄タイムス