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赤ちゃんの予防接種の基礎知識 いつ、どんな順番で受ければいいの?

ベネッセ 教育情報サイト 5月11日(水)10時0分配信

生まれたての赤ちゃんは、お母さんから胎盤や初乳を通じて受け取った抗体や成分によってある程度守られていますが、いつまでもそれに頼ることはできません。ワクチンは、細菌やウイルスに対して無防備な赤ちゃんの命を守る大切な“盾”となるのです。赤ちゃんが無事に成長するためには、どのようなワクチンを、いつ、どんな順番で受ければいいのでしょうか。

ワクチンの“デビュー”は生後2ヵ月の誕生日が最適 赤ちゃんのワクチンスケジュール

「こんなに小さな赤ちゃんに、こんなにたくさん注射をしなければいけないの?」と思ったお母さんやご家族のかたは多いことでしょう。しかし、ワクチン接種の時期は、赤ちゃんの命と健康を守るために、VPD(ワクチンで防げる病気)の流行や安全性から、もっとも効果的な時期が決められています。

例えば、2013年から定期接種が始まったヒブワクチンで予防するヒブ感染症は、ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型(英語の頭文字をとってHib=ヒブ)という病原菌によって発症する病気です。このヒブによって起こる重大な感染症のひとつに、細菌性髄膜炎があります。初期症状は風邪に似ているために治療が遅れることもあり、死亡率が子どもの患者では2~5%、脳の後遺症も約30%に起こります。ワクチン発売以前は、この病気にかかる子どもの約66%が0~1歳児で、生後6ヵ月頃から急に増えました。そのため、ワクチンを接種してそれらに対する抗体ができ、その細菌からしっかり体を守れるようになる時間を考えると、生後2ヵ月が最適ということになったのです。

もちろん接種を予定していた日に体調を崩したなど、推奨される時期通りにいかないことも多いと思いますが、できる限りその時期に沿って行うと、赤ちゃんを多くの病原菌から守りやすくなります。

以下に、赤ちゃんに必要なそれぞれのワクチンの初回接種に最適な月齢を記します。
基本的に、これらのワクチンは同時接種が可能ですので、接種医とご相談のうえ、なるべく同時接種で早く免疫を作ることが大切です。

●生後2ヵ月
・ヒブワクチン
・小児用肺炎球菌ワクチン
・B型肝炎ワクチン(2016年10月より定期接種)
・ロタウイルスワクチン(経口ワクチン、任意接種)

●生後3ヵ月
・四種混合ワクチン(DPT-IPV:ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ)

●生後5ヵ月
・BCGワクチン

●生後6ヵ月以降の秋冬
インフルエンザワクチン

●1歳~
・MRワクチン(麻しん風しん混合のワクチン)…1歳の誕生日
・水痘(みずぼうそう)ワクチン…1歳~1歳1ヵ月
・おたふくかぜワクチン(任意接種)…1歳~1歳3ヵ月
これらの3種類の生ワクチンは同時接種も可能です。接種医とよくご相談ください。

※その他、日本脳炎ワクチンは3歳時接種が推奨されますが、生後6ヵ月から受けられます。

1歳までに接種すべき赤ちゃんのワクチンの種類や回数は多く、また空けるべき期間も決まっています。BCG、MR、おたふくかぜ、水痘のワクチンは「生ワクチン」といい、次の予防接種まで4週間(中27日)以上、それ以外の「不活化ワクチン」は1週間(中6日)以上空ける必要があります。
予防接種は、推奨スケジュール*が発表されています。参考にしながら、赤ちゃんの様子を見つつ、かかりつけの小児科医と相談しながら接種をすすめたいですね。

かかりつけの小児科医は、お住まいの近くで無理なく通えるところがおすすめです。赤ちゃんが生まれる前から探しておくのが望ましいです。

*「NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会 予防接種スケジュール」
http://www.know-vpd.jp/
http://www.know-vpd.jp/dl/schedule_age7.pdf

ベネッセ 教育情報サイト

最終更新:5月11日(水)10時0分

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