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小学校入学前までに受けておきたい予防接種とは?

ベネッセ 教育情報サイト 5月11日(水)12時2分配信

小学校入学までに受けるワクチンは、種類も回数もたくさんあります。たとえば、0歳のうちに受けるワクチンは6~7種類、接種回数は15回以上もあります。母子手帳を見ながら、適切な時期にそれぞれのワクチンを接種するように心がけるようにしましょう。

0歳から小学校入学までに接種するワクチンと回数

ワクチンは、生まれてから小学校入学までに多くの種類と回数を接種します。以下に、その種類と回数を記しますので、母子手帳と照らしあわせて接種し忘れがないか確認しましょう。複雑な予防接種のスケジュール管理は、スマートフォンのアプリなどもありますので、利用すると便利です。

ただし、子どもの体調が悪いときなどは無理をせず、うっかり忘れてしまっても、まずはかかりつけの小児科医に相談しましょう。接種方法や時期を一緒に考えてくれます。
引っ越し等でかかりつけ小児科医がいない場合は、家から通いやすい医療機関の中から選んでまずは相談に出向いてみましょう。

・ヒブワクチン:4回(接種開始月齢・年齢によって異なる)
・小児用肺炎球菌ワクチン:4回(接種開始月齢・年齢によって異なる)
・B型肝炎ワクチン:3回(2016年10月から定期接種)
・ロタウイルスワクチン:2または3回(任意接種。ワクチンによって異なる)
・四種混合(DPT-IPV、ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ):4回
・BCGワクチン:1回
・インフルエンザワクチン:毎秋2回(任意接種)
・MRワクチン(麻しん風しん混合のワクチン):2回
・水痘(みずぼうそう)ワクチン:2回
・おたふくかぜワクチン:2回(任意接種)
・日本脳炎ワクチン:3回

任意接種のワクチンは受けなくてもいいの? いずれは定期接種の方向へ

ワクチンには「定期接種」と「任意接種」の2種類があります。定期接種は、一定の年齢になったら受けるもので、基本的には無料です。任意接種は、希望する人が病院に出向いて受けるもので、基本的には有料です。ただし、自治体によっては助成金が出るところもあります。お住まいの自治体で助成金が出ているかどうかは、かかりつけ医や役所にたずねればわかります。

乳児が接種するワクチンで「任意接種」のものは、B型肝炎/ロタウイルス/おたふくかぜ/インフルエンザワクチンの4種類があります。B型肝炎は2016年10月からの定期接種化が決まっています。

「任意」ということで、接種を受けなくてもいいと思ったり、感染力が弱いから「任意」なのだろうと思ったりしがちですが、そうではありません。感染力や危険性(赤ちゃんの死亡率、後遺症の出現率など)は定期接種のワクチンの病気と実はほとんど遜色(そんしょく)なく、どの病気も赤ちゃんに対する危険性は無視できるものではありません。
また、B型肝炎は将来肝硬変や肝臓がんになる可能性のある病気です。B型肝炎ワクチンはできるだけ早く接種するのが望ましく、ほとんどの国で定期接種になっています。理由は、B型肝炎は母子感染や輸血による感染だけでなく、“知らない間”にかかることも多いためです。

日本ではかかる確率は低いとされてきましたが、実は毎年大人を含めて約2万人がかかっていると推定されています。また、免疫力のついてきた3歳以上でも感染すると、発症はしていないが保菌している状態の「キャリア」になりやすい、遺伝子型AというタイプのB型肝炎が日本でも広がっています。知らない間にキャリアになった家族などから、子どもに感染することもめずらしくありません。そのために日本でも乳児期の全員接種が望まれるのです。

このようなことから、現在「任意接種」とされているワクチンでも接種すべきだと考える小児科医がほとんどです。これらのワクチンが早急に定期接種になるよう、現在医師や関係する行政が検討しているところです。

「こんな小さな赤ちゃんにたくさん注射をするのはかわいそう」と思ってためらう人も多いと思います。しかしむしろ「大切な小さな赤ちゃん」だからこそ、ぜひワクチン接種の大切さを理解して、ワクチンをプレゼントしてあげてほしいと思います。

ベネッセ 教育情報サイト

最終更新:5月11日(水)12時2分

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