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ネット炎上に加担するのは「若い高収入の子持ち男」?!

BuzzFeed Japan 5月11日(水)17時10分配信

「若い」「高収入」の「子持ち」「男」ほどインターネットの炎上に加担しやすいという研究結果が注目を集めている。しかも、「現役」参加者はネットユーザーの0.5%に過ぎないという。どういうことか?

5月9日に都内の講演会で、計量経済学者の田中辰雄さんと山口真一さんが著書「ネット炎上の研究」を紹介した。

たったの0.5%

研究ではアンケートから、炎上事象に書き込んだことがある人はネットユーザーの1.5%程度にとどまると推計。さらに過去1年以内に書き込んだ「現役」に限ると0.5%にすぎなかった。

しかも、大半は「ひどいな」「まずいな」などつぶやくだけ。「当事者を直接攻撃してアカウント閉鎖などに追い込む人は数人から数十人」ぐらいと分析する。

「炎上事件が起こると当事者は世界中から攻撃されているように見えるが、実際攻撃しているのはごくわずか」

「若い」「高収入」の「子持ち」「男」が炎上に参加

どんな人が炎上に加担するのか。ここからが計量経済学の本領発揮だ。

アンケート調査をロジスティック回帰分析にかけて、統計的に有意な「特徴」を割り出した。

結果は「男性」「若い」「子持ち」「年収が高い」。

こうした人たちは、強い政治信条を持ち、「気に入らない発言をする者は自分より劣る」と感じて批判すると考えられるという。

心理的な属性もわかった。「ネット上で嫌な思いをしたことがある」人の方が炎上に参加しやすく、誹謗中傷の負の連鎖が浮き彫りになった。

この人たちは「インターネット上で非難しあって良い」と思っており、諌める効果は薄いとみられる。

一方、統計的に有意でなかったのは、結婚の有無、単身かどうか、学歴、ネット利用時間。

そのため、「独身で知的水準の低いインターネットヘビーユーザー」という炎上参加者のイメージははずれと結論づけている。

具体像は?

具体的にはどんな人たちか。炎上攻撃者の数が少ないので、ここからは既存の資料から探った。

例えば、異常な正義感から会社を倒産させて、携帯電話の転売で暮らす大学院卒の男性。有名人をたたくことを楽しみにネットを徘徊する私立大学生。

「攻撃者のプロフィールを事例で見るとかなり特異で、コミュニケーション能力に難がある人たちと思われる」。

こうした特異な少数ユーザーがネットで偏った意見を撒き散らしていた。

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最終更新:5月11日(水)17時51分

BuzzFeed Japan