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宇宙飛行士を目指すタレント・黒田有彩--私が宇宙に惹かれる理由

SENSORS 5月11日(水)14時39分配信

中学生の頃NASAを訪れたことをきっかけに宇宙の魅力に惹かれ、“宇宙のことを学ぶためには不可欠“な物理を学ぶべく、大学では理学部物理学科に進学。大学在学時から現在まで、“宇宙の魅力を発信する“という立場から活動。宇宙飛行士を目指すタレント・黒田有彩による連載がスタート。宇宙にまつわるエンターテインメント・テクノロジーを中心に、様々な角度から宇宙の魅力を伝えていく。初回は、“宇宙“に取り憑かれることになった原体験について綴ってもらった。

私には小さな頃から、「なんで雲は落ちてこないの?」「なんで水に手を入れると短く見えるの?」「なんでコンクリートの道と砂の道があるの?」...自分の家から幼稚園や学校、習い事までの狭い世界の中で、たくさんの“なんで“がありました。その“なんで“を解決してくれる多くが、理科という教科。だから私は理科が好きでした。

その理科の中でも、一番ドキドキするのが宇宙のことを考えているとき。
あるとき母が図鑑を見せてくれ、太陽系に色んな色の、色んな大きさの“丸“が並んでいることを知るのです。そのときまでは、自分の住んでいるところは四角いと思っていたので(部屋が四角いから)、地球が丸いことも、地球の外に何やら黒い世界が広がっていることも初めて知りました。

星座にまつわる神話も、この上なく神秘的な世界で好きでした。私はさそり座だったので、特にさそり座の一等星のアンタレスを推していて。アンタレスのことについて調べてみると、直径が太陽の230倍(今では600~800倍とされています)、地球からの距離は500光年。
太陽系の外に、想像できないような大きな世界がある。...宇宙って不思議。宇宙って面白い

そして中学2年生のときに転機が訪れます。

全国の中高生を対象にした作文コンクールがあり、それで最優秀賞を受賞すればNASAに連れて行ってもらえる、というものでした。「NASAに行く!」これをモチベーションに、夏休みを丸々かけて作文を書きました。
今から15年くらい前、21世紀になったばかりのころでした。


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20世紀、科学の発達によって人々の生活はどんどん便利に、快適になっていった。しかしそれと引き換えに、地球温暖化や酸性雨など、地球環境を破壊してしまう結果となった。21世紀の科学は、破壊された地球環境を再生するために使われるべきではないか。
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このようなことを自分の実体験などを織り交ぜて書いたところ、最優秀賞に選んで頂き、「NASAに行く!」が現実となったのでした。

中学2年生の春休み、私が訪れたのはアメリカ、アラバマ州にあるマーシャル宇宙飛行センター。ここはスペースシャトルが作られたりしている施設でした。
宇宙開発の歴史を教わったり、実際に宇宙飛行士が訓練で使っていたマシンに乗ったり。それは上も下も右も左も関係なく、速さや回転の方向さえも規則性のない動きをするマシンだったのですが、ジェットコースターが大好きな自分は甘く見ていました。
「早く止めて~!」ようやく止まった時は、興奮と笑いと泣きが一緒に訪れていました。

そんな体験の中で最もドキドキしたのは、実際に宇宙飛行士の方が水中で訓練されているのを見たとき。テレビでは見たことがあったけど、目の当たりにするとその衝撃は想像以上。宇宙に関わる仕事がしたいなと、そのときにはじめて感じました。

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最終更新:5月11日(水)14時39分

SENSORS