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予防接種のQ&A 1本ずつ接種したいのですが…

ベネッセ 教育情報サイト 5月11日(水)14時0分配信

種類も回数も多く、受ける時期も決まっていて管理が難しい予防接種。個々のワクチンにも選ばなければいけないことなどもあるし、副反応も心配……。考え出すと混乱してしまいそうですが、落ち着いて、疑問を一つひとつひもといてみましょう。かかりつけの小児科医にわからないことをしっかり聞くことも大事です。

Q1:VPDとは何ですか?

A:VPDとは、Vaccine Preventable Diseasesの略です。Vaccine=ワクチン、Preventable=防げる、Diseases=病気、つまり、「ワクチンで防げる病気」のことです。細菌やウイルスなどが原因の病気を感染症といいますが、感染症の中には、ワクチンがあってそれで防げるものと、ワクチンがないので予防できないものがあります。VPDはいったん発症すると、現在の医学でも根本的な治療法はないか、治療がとても難しいために、ワクチンが開発されてきました。だからこそ、ワクチンで予防することが大切です。またワクチン接種をしても稀にはその病気にかかることがありますが、重症化を防ぐ効果があり、後遺症などの危険性を少なくします。

Q2:副反応・合併症にはどういうものがありますか? 怖いから受けさせたくないのですが……。

A:接種した部分が赤くなるのが最も多い副反応で、肘まで腫れるほどにならなければ治療の必要はありません。生ワクチンでは熱が出ることがあり、麻しん(はしか)のワクチンでは約20%におこりますが、軽いものです。ポリオワクチンやBCG(結核ワクチン)ではまれにポリオや結核を発症することがありましたが、ポリオは生ワクチンから不活化ワクチンにしてそのリスクをなくしました。BCGで発症する子どもは先天性の免疫の病気が疑われていますので、研究が続けられています。

また、接種による合併症ですが、例えばおたふくかぜのワクチンの合併症となり得る無菌性髄膜炎という病気があります。ワクチン接種後には数千人に1人くらいの割合(約0.05%)で発症しますが、ワクチンをしない場合は100人に2人(約0.2%)が発症します。つまり、ワクチンを接種したほうが病気になる可能性ははるかに少なくなるのです。

ワクチンを受けずに副反応・合併症の心配をゼロにすることと、それ以上に命や後遺症の危険がはるかに高い感染症を防ぐためにワクチンを受けることを比べて、よりメリットのある方法をとるという考え方が、予防接種の基本です。さらに副反応・合併症の危険性を少しでも下げるために、自分の子どもをよく知るかかりつけの小児科医をもって、よく話し合うことが大切になります。

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最終更新:5月11日(水)14時0分

ベネッセ 教育情報サイト