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シャープ次期社長に鴻海の戴副総裁が内定、高橋社長は退任へ

THE PAGE 5月12日(木)22時50分配信

 台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入ることが決まっているシャープは12日、鴻海の戴正呉(たい・せいご)副総裁が次期社長に就任する人事を発表した。シャープの高橋興三社長は退任する。

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高橋社長「必死にあがいた3年だった」

 戴氏は、6月23日に予定される株主総会で取締役に正式決定し、鴻海からの出資が完了した後の臨時取締役会で社長に就任する予定。高橋社長は、最短で6月30日の出資完了を目指す考えで、その後、新たな役員体制になる。

 次期社長に戴氏が選ばれたことについて、同日行われた決算発表会見で高橋社長は「鴻海精密工業側と協議する中で、役員については鴻海が6名、シャープが3名推薦することが決まっていた。戴副総裁は鴻海ナンバー2という重要な役割を担っており、非常に力のある人物。日本語も話せるなど、総合的観点から鴻海が選んだと思われる。われわれも同意している」と説明した。

 高橋社長はこれまで、改革をやり切るのが経営責任としてしてきた。それについては「自分自身では最後までやりきれないが、新しい執行部が同じ路線で進めてくれると信じている」と述べた。新しい体制を迎える社員に対しては、「断片的な情報に触れて不安を抱えているのは事実。退任するまでの間、社員の不安払拭に努めたい」とした。

 自らの責任について問われると、「2期連続の赤字については重々責任を承知しており、日本の社会全体にも大きな影響を与えたと認識している。鴻海との提携交渉を最後までやり切ることが一番大事で、失敗したから、『あとはよろしく』というわけにはいかない」と述べた。

 社長就任から今日までについて、「必死にあがいた3年だった。1年目は公募増資に懸命で、その後2年目、3年目となった」と振り返った。自らの任期中にシャープは自主再建を断念する事態に陥ったが、「何が原因なのかゆっくり振り返る時期ではない、終わってからじっくり考えたい」と語るにとどめた。社長退任後は「すべてが決まっているわけではないが、私は残るつもりはない」として、シャープを去る意向を示した。

(取材・文/具志堅浩二)

最終更新:5月12日(木)23時28分

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