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新型コンピュータウィルス 「ランサムウェア」とは何か

エコノミックニュース 5月12日(木)7時44分配信

 今年2016年に入り、コンピュータウィルスの流行は新たな局面に入りつつある。「ランサムウェア」という種類のウイルスが、急速な拡散を見せているのだ。

 ランサムウェアとは不正プログラムの総称であり、その類似のウイルスの存在は1980年代より確認されていた。その特徴は、感染したコンピュータのファイルなどを暗号化し使えなくしてしまうというものだ。

 ランサムウェアは元々主にロシアにて用いられることの多いウイルスであったが、12年頃から世界各地にて感染が報告されるようになってきた。日本においては15年末にファイルの拡張子をvvvへと勝手に変換してしまうランサムウェア「CrypTesla」が流行したことにより、広く知られるようになった。

 ランサムウェアに感染をすると、そのファイルを復旧させる代わりとして金銭を要求されるケースが多く、このことから「身代金ウイルス」とも呼ばれている。またこの金銭を要求するという犯行の手口により、企業や学校、病院などの法人がターゲットに選ばれる傾向がある。

 ランサムウェアがこれほどまでに流行をした背景としては、まずクラウドサービスが演算性能強化やストレージが大容量化により、広く普及をするようになったため攻撃が行いやすくなったということ、次にビットコインやプリペイドカード、ギフトカードなどの仮想通貨の普及により「身代金」の受け渡しを追跡することが難しくなり、金銭を簡単に稼ぐことが可能になってきたということ、そしてさらに現在ではランサムウェアのプログラムや使用されるサーバー自体が市場にて売買の対象となっていること、などの要因が挙げられている。

 現在のところランサムウェアに対する特効薬となるような対処法や、攻撃を仕掛けている個人や集団を追跡し特定するようなシステムは存在していない。しかし、ランサムウェアはメールなどにて送りつけられてきたファイルやアプリのダウンロード、インターネットのリンクなど通じて感染することがほとんどであるため、不審なファイルを開かない、ダウンロードをしない、リンクを踏まない、さらにはアンチウイルスソフトのアップデートをできるだけ頻繁に行うなど、ユーザー一人一人が地道な自衛策を採ることが求められている。(編集担当:久保田雄城)

Economic News

最終更新:5月12日(木)7時44分

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