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鉄スクラップの関東輸出入札、想定下回る2万7000円で落札

鉄鋼新聞 5月12日(木)6時0分配信

 関東地区の鉄スクラップヤード業者で構成する関東鉄源協同組合(理事長・山下雄平ヤマシタ社長)は11日、5月契約の鉄スクラップ輸出入札を行い、2万7千円(H2、FAS)で5千トンの1件のみを落札した。前月比では3897円の上伸。7カ月連続の値上がりとなった。ただ、事前想定(約2万8千円)を下回る落札価格だったほか、今回応札の次点(二番札)は2万5240円と足元のメーカー実勢買値(2万6千~6500円)を下回ったもよう。中国製ビレット価格の急落や、韓国メーカーが日本産スクラップ価格の急上昇を嫌気したことなどが材料視され、輸出の先行き不透明感が落札結果に反映されたとみられる。

 今回は応札商社のうち4社が辞退。休会中の1社を除き11商社が合計13件の札を入れた。応札数量の合計は9万4千トンで前月比2万4千トン減だった。
 入札の結果、2万7千円で5千トンの一番札のみを落札。二番札は2万5千円台と一番札とのかい離が大きく、メーカー買値をも下回る水準だったため1件5千トンのみの落札にとどめた。落札分の船積み期限も6月末と通常より半月短縮した。
 今回の応札では2万5千円台の札が8件と過半数を占めた。2万6千円台の札は入らず、2万7千円は一番札のみだった。数量1万トン以上の札は5件あった。
 関東地区の鉄スクラップ市況は大型連休明けも需給タイト感が強く、強含みとなっていた。11日時点のメーカー実勢購入価格(H2)は2万6千~6500円どころ。連休前に韓国・現代製鉄が提示したH2=2万9500円のビッドが強材料視されていたが、同社は高値警戒感から今週にもビッドを同2万7千円程度に引き下げる意向を日本の商社筋に示唆したもよう。
 また、10日に関東の湾岸価格(H2)が2万6千円と500円方下落。11日の入札前に中国製ビレットの輸出価格急落が伝わったことも日本の鉄スクラップ輸出の先高期待観を急激に冷やす材料になったとみられる。

最終更新:5月12日(木)6時0分

鉄鋼新聞