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「円安」関連倒産 4月は6件にとどまり、3カ月ぶりの1桁台

東京商工リサーチ 5月12日(木)13時30分配信

 4月のドル円相場は、29日午前のロンドン外国為替市場において、2014年10月22日以来、約1年半ぶりに一時1ドル=106円台に急伸し、円高ドル安が一段と進んだ。
 こうしたなか、2016年4月の「円安」関連倒産は6件(前年同月18件)にとどまり、2カ月連続で前年同月を下回った。円相場が円高に振れていることや、中国や新興国などの景気減速から資源価格が低下を招き、円安が必ずしもコスト高に直結していないことが影響した。

2016年4月の倒産事例
 婦人カジュアルウェア企画販売の(株)ハーレム(TSR企業コード:294948996、法人番号:4011001041730、東京都)は、自社ブランドを持ち、東京都渋谷区の人気専門店街に出店するなどで、ピーク時には売上高10億7,000万円をあげていた。しかし、低収益経営であったところに出店費用や在庫負担が重く、さらに円安による仕入れコスト増なども加わり破産を申請した。

1-4月の産業別、卸売業と小売業の今後の動向に注目
 2016年1-4月の「円安」関連倒産は43件(前年同期比29.5%減、前年同期61件)だったが、産業別では、卸売業(26→26件)と小売業(3→6件)の動きが目立つ。今後も輸入品や海外からの原材料などを扱う企業の動向が注目される。

東京商工リサーチ

最終更新:5月12日(木)13時30分

東京商工リサーチ