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急転直下、三菱自の燃費不正報道から一転、日産の傘下へ ~前代未聞のドタバタ劇~

オートックワン 5月12日(木)22時27分配信

前日の会見で見せた三菱自・益子CEOの「歯切れが悪い」に含まれた意味

5月11日(水)、霞が関の国土交通省5階の会見場。午後5時30分から始まった、三菱自動車工業(三菱自工)の記者会見は2時間に渡る長丁場となった。

日産・三菱共同記者会見の様子(画像22枚)

同会見は、三菱自工が「燃費試験における不正行為に係わる報告」を国土交通省・自動車局に行なった後に開かれた。

会見が始まって1時間あたりまでは、軽自動車4車種の燃費不正に関して、または新たに「机上計算によるデータ算出」の疑いが浮上したRVRに関してなど、技術観点からの質疑応答が主体だった。その中には、三菱自工が「米国方式」と主張する走行抵抗値の計測方法「高速惰行法」についての、筆者の質問もある。

だが、会見が後半に移るにつれ、記者団からの質問は、不正について「具体的に誰が」「誰の指示で」「社内でどこまでのレベルの人が知っていて」といった「犯人探し」に終始するようになった。

それに対し、三菱自工側は「現在調査中で…」「(国土交通省への次回の報告期限である)5月18日までには…」と防戦するのに必死だった。

こうした2時間に及んだ、三菱自工と記者団とのやり取りのなかで、筆者がとても気になったことがある。

それが、益子CEOの態度と“言葉じり”だ。

そのなかでも、筆頭株主である三菱重工/三菱銀行/三菱商事による三菱グループ3社からの資金面や人材面での支援について、必要以上に抽象論で答えているように思えた。

そして、「三菱自工を今後どのように立て直すのか?」「燃費不正によって、日産との関係が今後、大きく崩れることはないのか」との質問について、優等生的で、正攻法な回答を続けた。

しまいには、益子CEOは「きょうの会見について、(我々の返答が)歯切れが悪いと思われるだろう」と、自虐的とも受け取れるような“奇妙な発言”をした。

こうした会見の後、国土交通省による本件事案におけるブリーフィングが約1時間続き、筆者が霞ヶ関を出たのは午後9時半を過ぎていた。

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最終更新:5月12日(木)22時27分

オートックワン