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「1試合1試合必死に」 ドラ3茂木のプロ1号が楽天を上昇気流に乗せられるか

Full-Count 5月12日(木)13時44分配信

今江の300二塁打や、美馬の4勝目など収穫の多い試合に

 プロの記念すべき1本目が、勝利へ導く一撃になった。楽天のルーキー・茂木が1点を追う2回2死一、二塁、相手のチェンジアップをはじき返し、右翼席へプロ第1号本塁打。鋭く振り抜いた打球は、ポール際ギリギリのところへ飛び、ファンの大歓声が本塁打を確信させた。「勝利に貢献できてうれしい気持ちです。2ストライクと追い込まれていたので、食らいついて、走者をかえそうと思った結果が本塁打につながって良かった」と、お立ち台でうなずいた。

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 オープン戦では2試合連続本塁打を放つなど、打力の可能性も見せていたが、最近はバットで結果を残せない日々が続いた。4回2死、左前打を放ってこの日2本目のヒット。マルチ安打は、4月17日の福岡ソフトバンク戦以来と、久々の複数安打が出た。

 試合は今江の史上65人目となる300二塁打達成や、美馬の今季負けなしの4勝目。さらに前回登板、5日の千葉ロッテ戦で6失点を喫し敗戦投手となった守護神・松井裕が、5点差ながら最終回にマウンドに上がり、3者凡退。楽天にとって好材料が多い試合だった。その展開を導いたのは、紛れもなく背番号5の一振りだった。

 早大からドラフト3位で入団した茂木。今年の注目度ではドラフト1位のオコエがおり、入団当初、遊撃手として期待度が高かったのはドラフト2位の吉持だった。茂木は内野でも遊撃として計算されてはいなかった。

楽天初の野手新人王へ、「結果がそうつながればいい」

 だが、打撃を含め、地道にアピールを続け、キャンプ、オープン戦を走り切った。早大時代も守っていなかったという遊撃のポジションで、球団史上初の新人野手の開幕スタメンを獲得。今季ここまで、途中出場もあったが、35試合すべてに出場している。

 このままシーズンを戦い抜けば、当然新人王という可能性も出てくる。チームでは田中将大(現ヤンキース)や則本と、投手としての新人王の先輩はいるが、野手では初めての栄冠となる。お立ち台で聞かれた茂木は照れ笑いで「1試合1試合必死にやってるので、その結果がそうつながればいいと思いますけど…」と語りつつ、再び「1試合1試合やっていければいいと思います」と浮かれることはなかった。

 連敗を4で止め、チームは4位に浮上した。12日はエースの則本が先発と、ここで一気に勢いに乗りたいところだ。3位の日本ハムには2.5ゲームの差があり、Aクラスのハードルは低くはない。「1試合1試合必死にやっていく」。繰り返した茂木の言葉をチーム全体が追い求め、地道に1つの勝利をつかんでいきたい。

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

「パ・リーグ インサイト」編集部●文

最終更新:5月12日(木)15時39分

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