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自らの手で掴みとった1軍初先発 西武佐藤、投手陣の救世主に

Full-Count 5月12日(木)14時43分配信

「実力で上がって来なさい」、首脳陣の期待に応えて2軍で結果残した佐藤

 プロ4年目の西武・佐藤勇投手が11日の楽天戦(Koboスタ宮城)でプロ初先発のマウンドに立った。4回1/3を6安打5失点で初黒星を喫したものの、大きな一歩を踏み出した。

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 昨秋からの成長が評価され、今春季キャンプで初のA班に大抜擢されると、先発したソフトバンクとの練習試合で好投し、アピールに成功。5人というローテーションの枠が埋まっていたため、開幕1軍入りは見送られたが、「必ずチャンスはある」と、首脳陣も太鼓判を押していた。

 だからこそ、同時に土肥義弘投手コーチは、「1軍に上がるところに関しては、キャンプのような“大抜擢”という形ではなくて、ファームできっちりと結果を残して、(2軍監督の)推薦をもらってきてほしい。ちゃんと実力で上がって来なさい」と、佐藤に求めていた。

 それに対し、本人の意識も非常に高かった。「とにかく、クオリティ・スタート(先発投手が6イニング以上、自責3点以内に抑えること)を目標に投げていました」との言葉通り、先発した5試合すべて自責点3以内。2勝2敗5失点(自責4)、防御率1.16と、文句なしの数字を残してきた。

地元福島から最も近いKoboスタ宮城での登板には「本当に感謝」

 そして、4月23日に待望の1軍昇格を果たすと、いずれもビハインドの場面とはいえ、中継ぎとして3試合に登板し、信頼を得た。一歩ずつ段階を経ながら、自らの手で掴み取った1軍先発だった。

 その自身の記念すべき舞台を、地元福島県から最も近いスタジアム「Koboスタ宮城」で迎えさせてもらえた計らいに、試合前「本当に感謝です」と話していた佐藤。結果として、白星で飾ることはできなかったが、5歳の時に父親が他界して以来、ひとりで育ててくれた最愛の母親、地元の友人たちの目の前で『プロ野球選手・佐藤勇』の姿を見せられたことは、互いにとって今後の大きな糧となったに違いない。


 一方で、チームにとっては痛い敗戦となった。「フォアボールでランナーをためた点は反省です」と本人もコメントしたように、2軍時からの制球力の課題が、やはり顔を出した。特にこの試合では変化球のコントロールに苦しんだ。

 ただ、4番ウィーラーから空振り三振を奪うなど、球威ある直球は、今後への期待を抱かせた。エース岸孝之の負傷長期離脱、昨季チーム最多勝投手・十亀剣の不調など、柱が据わらない先発陣の中で救世主となれるか。「今年こそ1軍に行かないと…」。早くも危機感すら口にしていた4年目左腕の台頭を、心から期待したい。

上岡真里江●文 text by Marie Kamioka

最終更新:5月12日(木)14時58分

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