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那谷寺の禅定道を整備へ 小松、山頂に展望スペース

北國新聞社 5月12日(木)3時32分配信

 奈良、平安時代の僧侶たちが小松市の那谷寺を拠点に修行していた禅定道(ぜんじょうどう)の歴史に関心を持ってもらおうと、同市那谷町の住民有志が散策路の整備に乗り出した。白山の禅定道の拠点の一つで、来年に開創1300年を迎える同寺周辺に新たな魅力を加えることで町の活性化につなげる。

 住民有志12人は、禅定道と伝わる東尻高山(423メートル)周辺の雑木林の整備を進める。生い茂った草木を伐採したり、斜面に角材を埋め込み階段を整えたりして散策路を設ける計画で、来春までに山頂にベンチや柵を備えた展望スペースを設け、那谷町一帯に広がる美しい風景を楽しめるようにする。

 住民によると、那谷寺は717(養老元)年に泰澄大師が開創し、白山信仰の拠点の一つだった。同寺を拠点に各地の修験者が修行を行ったとされ、東尻高山には「行者窟(ぎょうじゃくつ)」という名の洞窟が残っている。那谷寺と東尻高山を結ぶ県道丸山加賀線沿いは往時、「役行谷(えんぎょだに)」と呼ばれ、行者が通った道だと伝わっている。

 住民らは来年の開創1300年に向け、見晴らしの良い山頂までの散策路整備を決めた。近くの三童子山(492メートル)でも散策路と駐車場を整備し、トンネル愛好者の間で人気のスポット「戸谷トンネル」と合わせ、一帯でハイキングを楽しめるようにする。

 整備を進める北村繁之さんは「那谷地区の歴史探訪になればいい。観光地としての魅力を向上させたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:5月12日(木)3時32分

北國新聞社