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消費に鈍化みられるがまずまず 資源価格と中国経済の動きに注目を 豪ドル

THE PAGE 5月17日(火)7時0分配信

 豪ドルはオーストラリアの通貨です。オーストラリアはよく知られているように資源大国です。特に鉄鉱石の輸出は驚異的なペースで伸びており、成長の源泉となっていました。しかし資源価格の大幅な下落によって資源国通貨は総じて弱めに推移しています。豪ドルの今後についてはどう考えればよいのでしょうか。

気になる国と通貨のいま

中国経済とも結びつきが強く、豊かな資源国

 オーストラリア経済は、中国経済との結び付きが強いといわれており、中国からの移民も多数居住しています。中国はオーストラリアにとって鉄鉱石の主要な輸出先であり、資源価格の下落と中国経済の失速はオーストラリア経済に大きな打撃を与えると考えられていました。

 しかしオーストラリアは、ロシアやブラジルなどほかの資源国と異なり、豊かな先進国ですから、国内に大きな消費経済を持っています。また英連邦に属する国であり、自由な市場運営に前向きであることを考えると、単純な資源国としては認識しない方がよいでしょう。実際、オーストラリア経済は貿易相手国である中国経済の失速にもかかわらず、2015年の実質国内総生産(GDP)成長率はプラス2.5%、2016年もほぼ同水準の成長が見込まれ、まずまずの状況です。

経済成長にやや鈍化の兆しだが

 ただ足元では、2016年1~3月期の消費者物価指数が前期比でマイナスになるなど、成長鈍化の兆しも見られます。これを受けてオーストラリア中銀は5月3日、景気を維持するため、政策金利を0.25%引き下げ、1.75%にすることを決定しました。これは過去最低水準となります。

 豪ドルは、これまで資源価格の上昇や好調な内需を背景に上昇が続いていましたが、金利の引き下げを受けて、弱めに推移するとの見方も広がってきました。

 今後の状況については、やはり資源価格と中国経済に大きく依存する可能性が高いでしょう。中国経済は予断を許さない状況が続いていますが、一部には安定化の兆しも見えてきました。また原油価格の下落もピークを過ぎており、緩やかに上昇すると見る市場関係者は少なくありません。

 オーストラリア政府の低金利政策によって堅調な内需が維持され、原油価格がゆっくり回復するというシナリオになれば、再び豪ドルは強めに推移することになるでしょう。

 一方、中国経済に再び失速懸念が台頭するような状況になった場合には、豪ドルも影響を受ける可能性が高いと考えられます。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:5月17日(火)7時0分

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