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東北でリフォーム売上1位のオノヤ、改修・不動産・家具で40億円間近

ZUU online 5月13日(金)9時10分配信

本紙「リフォーム売上ランキング」で東北エリアナンバーワンのリフォーム会社オノヤ(福島県郡山市)。リフォーム売上高は前期ベースで30億円。小野浩喜社長は、「不動産、家具販売事業を合わせた全体売上高は、今期40億円近くいく」と話す。事業を多角化し、リフォーム事業を拡大させる、同社の強さの秘密に迫った。

■6年で売上2.5倍に成長

オノヤの快進撃が始まったのは2009年。当時は4店舗で12億円と、中堅リフォーム店にすぎなかったが、それから約6年で7店舗30億円まで成長した。

平均工事単価も上昇。新規顧客の場合、2009年は約200万円だったが、今では300万円になっている。本紙で実施した調査ではリフォーム会社の平均単価は80万円で、同社の平均単価は新規顧客に限定しても全国平均を大きく上回る数値となっている。

6年で売り上げを2.5倍まで拡大させた要因は、2009年に開始した不動産と家具販売事業。中古住宅購入とデザイン性の高いリフォーム、家具コーディネートをひとまとめにして「ワンストップ」で提供するモデルがヒット。

特に家具のコーディネートを含めた提案では、1000万円を超える大型リフォームになることも少なくない。

さらに中古住宅、リフォーム、家具の費用を一括でローンを組むサポートも行い、資金面での安心感を提供することも人気の理由。

「家具事業単体で見れば大した利益ではないが、生活シーンを提供するためには、家具はなくてはならないもの」(同社長)

2011年11月にはリフォーム・不動産・家具の3事業すべて揃った初の店舗を、宮城県仙台市に出店。震災の影響を受けて初年度の業績が厳しかったが、出店を継続。福島にリフォームショールーム4店、宮城に3事業のワンストップショップ3店を構える、計7店舗体制となった。

■不動産担当者もプランできる

小野社長は、「ある3人の客」をきっかけに新たな事業を始めたと振り返る。

「リフォーム済み中古住宅を買ったお客様から、キッチンリフォームの相談があったんです。その時『不動産会社のやるリフォームは無駄が多いんじゃないか』と気付きました。家探しから相談に乗れば無駄がない。試しにやってみたところ、リフォームはほとんど相見積もりにならなかった。これは本腰を入れてやっていけると思いましたね」

このような多角的な事業展開を行うために、同社では幅広いスキルを持つ社員の育成に取り組んでいる。例えば不動産担当者は、あえてリフォーム事業で優秀な社員からコンバートすることが多い。こうすることで物件探しの段階から簡単なプランニングができる。

家具のコーディネートについては、リフォーム担当が一通り提案できるように知識を修得させている。その一方で、より深い知識を有する専門社員も在籍しており、こだわりの強いユーザーにも対応できる。

スキルアップのため、定期的に社内でリフォームプランコンテストを実施。リフォーム担当者以外に、不動産など他部門の担当者も参加しており、不動産担当者が優勝することもある。

■「オノヤ」という業種を広げる

小野社長は、「当社が目指しているのは、生活シーンを提供する『オノヤ』という業種。これをもっと広げていきたい」と語る。

今期のリフォーム売り上げ32億円のうち、福島県内が約6を占める。数年以内に仙台にもう1店舗開設し、福島、宮城ともに4店舗ずつ、売り上げも同規模まで引き上げたい考えだ。

「今後、保険などを、住まいに関する新たなメニューとして提供する可能性もある」(同社長)

■女性が多数来店する雑貨店

オノヤは集客にも手を抜かない。

白河店と仙台泉店のショールームには、「MONO-ya」というショップを併設。ソファやリビングテーブル、照明などのインテリア以外にも、食器や食品なども取り扱う。仙台泉店では女性が多数来店する、地元の人気ショップになっている。

「郡山でも宮城でも、『家のことなら、とりあえずオノヤに聞いてみるか』という雰囲気ができつつあります」(小野社長)(提供:リフォーム産業新聞5月03日掲載)

最終更新:5月13日(金)9時10分

ZUU online