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ブラジル旅行、サッカー留学扱う老舗の(株)海外移住旅行社

東京商工リサーチ 5月13日(金)17時0分配信

 (株)海外移住旅行社(TSR企業コード:293340790、法人番号:3010401007004、港区西新橋1-14-9、設立昭和33年10月、資本金4224万円、保崎利根雄社長)は4月26日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には星千絵弁護士(田辺総合法律事務所、千代田区丸の内3-4-2、電話03-3214-3811)が選任された。
 負債は現在調査中。
 明治18年、前身となる海外興業(株)として創業し、海外移住を扱う旅行業者を開始。日本とブラジルの移住協定ができるまで移民者を対象とした各種手続きの代行業務を手掛けてきた。両国間の移住協定の発足に伴い海外興業(株)が閉鎖され、昭和33年10月に事業を引き継いで設立、ブラジルの領事館査証窓口の代行業務を行い、近年はブラジルを中心に南米ツアーや南米留学などの旅行企画・代理を行ってきた。第1種旅行業者登録を行い、「KIRツアー」としてブラジル大自然紀行やアルゼンチン、ペルー、コロンビアツアーへの企画旅行を催事するほか、ブラジルサッカー留学として名門チーム「クルゼイロ」への留学手配なども行い、ピーク時の平成17年9月期には売上高41億2000万円をあげていた。
 しかし、この間にブラジル人向けに航空券予約サイトのシステム投資や24年7月にはブラジル事務所を開設するなど設備投資負担が増加、一方で東日本大震災発生により旅行客の減少や国内の外国人求人数の減少などにより厳しい状況に陥った。また、それ以前の円高影響によって為替デリバティブ取引による為替損失を計上しており、厳しさに追い打ちをかけられていた。
 その後26年6月、「2014FIFAブラジルワールドカップ」が開催され、業績回復の期待をかけたが、今度は円安の影響により売上が思うに伸びず、26年9月期は売上高16億1153万円に減少、財務面に課題を残すようになった。
このため先行きの見通しが厳しくなり廃業を模索、27年10月に事業を閉鎖して日本旅行業協会からも脱退の手続きをとっていた。その後、最終的な債務整理手続きとして破産を申請し、今回の破産開始決定を受けた。
 なお、事業停止に伴う旅行客への被害はなく、同社の名古屋支店は別会社を設立して「KIRツアー」のブランドを引き継いで名古屋地区の顧客を対象に営業を継続している。

東京商工リサーチ

最終更新:5月13日(金)17時0分

東京商工リサーチ

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