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【大学野球】14年ぶり勝ち点逃した東大、浮き彫りとなった課題とは

Full-Count 5月13日(金)9時48分配信

左肩の疲労を訴えて先発を回避したエース宮台

 東京六大学野球の東大が4カード目の立大戦で先勝しながら、2回戦から連敗を喫し、14年ぶりとなる勝ち点獲得はならなかった。

 1回戦はプロも注目する3年生エース・宮台康平が、東大投手では11年ぶりとなる完封勝利。2カード目の明大戦に続き、8年ぶりのシーズン2勝を記録した。勢いづく白星となり、02年秋の立大戦以来となる勝ち点奪取へメディアも大注目したが、2回戦で投手陣が15失点と打ち込まれ大敗。そのまま連敗を喫した。

 東大が勝ち点を掴むための課題は何なのか。3回戦の戦いぶりから見えてきた。

 この試合で注目されたのは宮台の登板だった。1回戦でシャットアウトしたエース左腕が立大の前に立ちはだかり、再び快投を演じる。それが、浜田一志監督の描くプランだっただろう。だが、実際にマウンドに立ったのは2回戦で先発した3年生右腕・柴田叡宙だった。

 肝心のエース左腕は左肩の疲労を訴えて先発を回避した。これは大きな誤算となり、逆に1回戦で「完敗です。手の打ちようがなかった」と話していた立大・溝口智成監督にとっても、大きかったのは間違いない。実際、立大打線は前日に打ち込んでいた柴田に対して初回から2得点するなど攻略。終始主導権を握り、勝ち点を手にした。

「なまってしまった体を作り直すところから始める」東大

 宮台は1回戦で141球を投げていた。中1日の登板は酷ではあるが、2戦先勝の勝ち点制を敷く大学野球リーグのエースにとって避けて通れない道。これを克服できなければ、選手層の薄い東大にとっては大きな不安材料となってしまう。

 もともと宮台は故障の多い選手だった。昨秋も最優秀防御率のタイトルを争う好投を演じながら、左肩痛があるため球数制限を設けていた。さらにシーズン終了後の昨年11月には右足裏を疲労骨折。怪我と戦いながら、シーズンを送っている。

 この故障の多さには、東大特有の原因も関係しているようだ。受験勉強である。

 六大学で唯一、推薦制度を持たない東大は一般入試を突破し、合格するしかない。宮台も神奈川・湘南高3年7月に部活を引退した後、1日12時間とも言われる受験勉強を半年間続け、翌年3月に文科一類に合格した。その間、スポーツ推薦で入学した他校の新入生は春季キャンプに参加するなど、対照的な時間を送っているのは言うまでもない。

 そして、浜田監督が「受験勉強でなまってしまった体を作り直すところから始める」と言うように、東大は入部すると基礎体力作りから始まる。ほとんど動かしていなかった肉体を、タフな大学野球のリーグ戦を戦い抜くまでに鍛え上げるのは並大抵のことではない。

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最終更新:5月13日(金)10時12分

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