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熊本地震にブラジルから支援の手=大使館と総領事館が浄財を=県人会へ義援金贈呈

ニッケイ新聞 5月13日(金)3時25分配信

 4月14日に始まった一連の熊本地震を受け、在ブラジル日本国大使館および在サンパウロ日本国総領事館は、それぞれ館員から義援金を募った。サンパウロ市のブラジル熊本県文化交流協会館で9日午後6時、同協会への贈呈式を開催。梅田邦夫駐ブラジル日本国大使と中前隆博在サンパウロ総領事、同協会の田呂丸哲治会長、日下野良武理事長ら関係者が出席した。

 梅田大使と中前総領事が田呂丸会長に義援金を手渡し、同協会側からは感謝の言葉とともに、遠方からも寄付が届いている状況が説明された。

 梅田大使は同協会の義援金活動に感謝を述べ、「館員から募った義援金を直接東京に送るよりも、県人会を通すことで少しでも熊本県との絆を強めたかった」と語った。

 同じく義援金を渡した中前総領事は、「ブラジルには熊本移民が大変多い。彼らは日系社会で活躍し、ブラジルの発展に貢献してきた」と話し、「少しでも被災者の力になれれば。一日も早い復興を願っている」と答えた。

 同協会の小山田祥雄前会長は被害の大きかった益城町に近い地域に親戚が住んでおり、「電話で無事を確認できた」とほっとした顔を見せる。贈呈式の感想を聞くと、「まさか大使と総領事が揃って来てくれるとは」と驚きを語った。

 田呂丸哲治会長は「青年部が熊本にボランティアに行きたいと言っている。県人会の団結を感じた」と言い、続々と義援金が寄せられている状況について、「本当に感謝している。毎日対応に忙しいが、責任を持って必ずやり遂げる」と両拳に力を込めて話した。


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 熊本地震の義援金贈呈のため、わざわざ熊本県人会まで足を運んだ梅田大使。多忙なスケジュールをぬった来訪で滞在時間はわずか約15分、すぐ飛行場に向かった。中前総領事は大使とともに県人会を訪れた理由を、「こういう形で募金活動が少しでも活発になれば」と語った。大使館と総領事館が揃って義援金を贈ったことは、支援をさらに活発化する上で意味のあること。これに習って、他のブラジル日系企業や団体も義援金集めを始めてみては。

最終更新:5月13日(金)3時25分

ニッケイ新聞