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日産傘下は三菱自にとって朗報?日産・三菱資本提携を様々な角度で見る!

オートックワン 5月13日(金)12時39分配信

この数日で急展開を見せた、日産と三菱自動車の提携話を様々な方向から見てみたい。

■全体的な雰囲気

日産傘下へ、三菱自資本提携会見の様子(画像33枚)

11日の夜に行われた三菱自動車単独の記者会見は、文字通り殺伐とした雰囲気だった。三菱自動車の発表内容と益子会長のコメントが記者達の期待値に届いていなかったからだ。益子会長自ら「納得して頂けないと思う」と言うほど。

それが12日に行われた日産自動車との記者会見でガラリと変わった。ニコニコ顔だったゴーンさんとの2ショットが象徴してます。

■メディアの対応

11日夜までは三菱自動車の対応に全てのメディアが納得出来なかったのだろう。厳しい報道ばかり。しかし日産との提携情報出た途端、歓迎ムードに一変。

考えてみれば日産自動車は大量の広告を出しているし、三菱グループの規模は世界一かつ日本のGDPの10%に達し、総売上58兆円。三菱自動車だけなら叩くも、全体規模になるとバランスを考えるのだろう。

■株価

提携話が出た12日の株価を見ると、日産は990円から1070円程度まで上がり、13日になって少し下げの気配。三菱自動車も12日に495円から609円に上がり、13日は少し下げの気配。

投資家の皆さん発表直後は「これは良いニュース!」と買いに走ったものの、早くも様子見。良い話ばかりじゃないという評価も出てきた。

■国交省

13日、突如三菱自動車の本社に朝から立ち入り捜査が入った。11日に行われた国交省への報告は納得出来ない内容だったようだ。国交省からすれば「何も終わっていない」ということなんだろう。

ちなみに国交省側で行われるJC08モード燃費計測のドライバーは公表されていない。三菱自動車のドライバーを使えば事態は収束の方向に向かうだろう。国交省側で用意したドライバーなら、国交省の姿勢は強硬なままだと解る。

燃費不正の対象車の今後は?日産にとって三菱自は安い買い物?

■燃費不正の対象車

どうやら型式認定の取り消しも視野に入っているらしい。

そうなると燃費項目の記載変更だけで済まず、認定の取り直しという異例の事態になる。同時に時間も掛かるため、その間、不正対象になった4車種は生産も販売も出来ない。

三菱自動車だけでなく、決して良い状況と言えない日産のディーラーにとっても厳しい状態が続く。

■日産にとって安い買い物?

現時点で評価するなら、安い買い物だと考えていいだろう。三菱自動車の1株当たりの純資産は700円。それをおおよそ470円で買う。

問題となるのは今後の株価だ。燃費不正問題の直接対策費用だけで1千億円規模になるかもしれないし、当面動かせない工場や、売るクルマのないディーラー支援も必要。販売落ち込みを含めれば、社内留保の4千億円だって厳しい。もう少し客観的な評価が必要だと考える。

■三菱自動車にとって朗報?

何人かに聞いてみたら、複雑な気持ちらしい。ゴーンさんは自分が日産の立て直しをした時と同じく、COO(現在は相川さん)を送り込むんじゃないかとウワサになっている。

今後については全く予想出来ない。とりあえず会社が無くならない、点に関して言えば朗報だろう。

■三菱車のユーザー

私の場合、アウトランダーPHEVを買ったばかり。ディーラーが存続するということで一安心というのは、多くのユーザーに共通した印象だと思う。加えて現在三菱車を買っている人の多くが、多少のことじゃ動じない。

2回のリコール問題を知っていて乗ってますから。そういう意味では三菱車のユーザーとしての私も、様子をみたいと思っている。

[Text:国沢光宏]

最終更新:5月13日(金)12時39分

オートックワン