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錦織はガスケに2週連続勝利「体調面での問題はもうない」 [ローマ/男子テニス]

THE TENNIS DAILY 5月13日(金)12時1分配信

 イタリア・ローマで開催されている「BNL イタリア国際」(ATP1000/5月8~15日/賞金総額374万8925ユーロ/クレーコート)は12日、男子シングルス3回戦が行われ、第6シードの錦織圭(日清食品/6位)が、第11シードのリシャール・ガスケ(フランス/12位)を6-1 6-4のストレートで下し、準々決勝に駒を進めた。

 錦織は13日に行われる準々決勝で、第3シードのロジャー・フェデラー(スイス/2位)を下して勝ち上がった、第13シードのドミニク・ティーム(オーストリア/15位/22歳)と対戦する。

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 1ポイント目から錦織の高い集中力が感じられる、目覚ましいスタートぶりだった。ガスケのサービスから始まった第1セット、錦織は鋭いバックハンドに続くフォアボレーで、この試合最初のポイントを取る。続くポイントをまたもフォアボレーで決めたあとは、ガスケのショットがコードに当たってネットを越えず、スコアは0-40に。最後はクロスのバックハンドリターンにガスケが対応できず、錦織はラブゲームでブレークを果たした。

「彼の好きなパターンは後ろで打ち合いをすることだから、なるべくそれをさせないようにプレーした。特に出だしはよかったと思う。彼の球もそう深くはなかったので、どんどん攻めていけたし、1セット目に関しては、ほぼ完璧だった」
 錦織は、ボレーによるポイントで始まった第1セットを、満足げにこう振り返った。

 実際、それは完璧に近かった。錦織は気迫あふれるアグレッシブなプレーで、ガスケの次のサービスゲームもブレーク。30-30から、オンラインあり、ラインぎりぎりに刺さる強打あり、のスリル溢れるラリーの末、バックハンドのダウン・ザ・ラインを決めてブレークポイントをつかむと、最後はガスケがミスをおかした。

 3-0からは、ガスケもペースを変えようと努め、ポイントが競り合い始めるが、錦織は甘いボールを見逃さない攻撃的姿勢を貫いて、ガスケにつけ入る隙を与えず。圧倒的強さでこのセットを6-1で取る。

 第2セットでも錦織は、ガスケの最初のサービスゲームでブレークを果たすが、しかし、試合はまったくの山場なしに終わったわけではない。錦織は3本のダブルフォールトをおかしながらもサービスをキープし、第2セットでも3-0とリードしたが、この辺りから、やや様相が変わり始めた。

 3-1からの錦織のサービスゲームで、ガスケは流れを変えようと、目に見えて気合を入れて挑んできた。このゲームのラリーでは、ガスケが主導権を握ることも多く、反対に錦織の側に、ここまでなかったアンフォーストエラーが出始めている。それでも錦織はキープに成功したが、それにはちょっぴりの運も加担している。錦織のやや当たり損ねのフォアハンドが偶然短くなり、ガスケは返球できず。次のポイントで、錦織はバックハンドのダウン・ザ・ラインでガスケにミスを強い、握ったアドバンテージを一発でものにした。

 しかし、ガスケが勢いを上げつつあることは明らかであり、それが4-2からのガスケのブレークバックという形で現れる。このゲームでの錦織は、置きにいくようなストロークを打って先にミスをおかすなど、明らかに様子がおかしくなっていた。

「ダブルフォールトが多く出たあのゲーム以降、少し彼のペースに、のまれそうな雰囲気になっていた。たぶん全部よければ6-1 6-1で勝てた試合だったと思う。自分のサービスゲームで、集中力が少し抜けてしまったときが何回かあった。でもそれでも、最後はしっかりと集中を戻すことができたので、結果的には、よい試合、自信のつく試合だったと思う」と、錦織は振り返る。

 その言葉の通り錦織は、一時は15-40とブレークポイントをつかまれた4-4からの自分のサービスゲームで、リスクを恐れず厳しいコースを突き、その賭けに勝つ。まずバックハンドのクロスでエースを奪い、次はネットにつめてボレーでポイント。いいところでファーストサービスが入り、この日3本目のサービスエースでアドバンテージを握ると、最後は、やはりいいサービスでガスケにリターンミスを強い、5-4とすることに成功する。

 この時点で、ガスケはすでに、本来の手強いガスケに戻っており、錦織のほうも、徹底した攻めの姿勢を取り戻していた。こうして最終ゲームも、がっぷり四つの戦いになるが、錦織はセカンドサービスを叩いてプレッシャーをかけ、ガスケの奮起を押し返すことに成功。最後はガスケのストロークがラインを割って、1時間28分の試合に幕が下りた。

錦織が前週に続いてガスケを破り、2年連続8強入り [BNL イタリア国際]

 2週連続で、かつての“天敵”ガスケを退けた錦織は、「先週勝ってからは、少し苦手意識は抜けた。まだなんとなく嫌な感じはあるけれど、今日のように、すべきことをしっかり実行できれば、こうやって勝てる。自信がついて、強い意志をもってプレーできれば、勝てる相手だということはしっかり認識された」と、試合後、笑顔で言った。

 ティームが勝って、準々決勝の相手がフェデラーではなくなったことについて聞かれると、錦織は、「フェデラーがくると思ってたが、でも、ティームもまた、クレー上では厳しい相手。時間を与えれば、どこからでも強いショットを打てる選手で、サービスもいいので、注意しなければいけないところはたくさんある。明日の試合に向け、また作戦をしっかり練らなければならない」と返答。一方、体調については、「もうかなり戻った。昨日は練習も時間を短くして、しっかり休み、変な疲れも抜けたので、体調面では問題はなくなったと思う」と話し、準々決勝に向け、自信と警戒心の双方を覗かせた。

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【男子シングルス準々決勝】※[ ]数字はシード順位

ノバク・ジョコビッチ(セルビア)[1] vs ラファエル・ナダル(スペイン)[5]

ドミニク・ティーム(オーストリア)[13] vs 錦織圭(日清食品)[6]

ルカ・プイユ(フランス)vs フアン・モナコ(アルゼンチン)

ダビド・ゴファン(ベルギー)[12] vs アンディ・マレー(イギリス)[2]

(テニスマガジン/ライター◎木村かや子、構成◎編集部)

Photo: ROME, ITALY - MAY 12: Kei Nishikori of Japan in actino against Richard Gasquet of France during day five of The Internazionali BNL d'Italia 2016 on May 12, 2016 in Rome, Italy. (Photo by Matthew Lewis/Getty Images)

最終更新:5月13日(金)12時1分

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