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挫折を乗り越えて…“最強守護神”への道を歩む楽天・松井裕樹の3年目

ベースボールキング 5月13日(金)13時0分配信

まさかの6失点炎上...

 高卒でのプロ入りから3年。今やチームの絶対的守護神として君臨し、侍ジャパンの一員として日の丸も背負う。ドラフト1位入団から順調なステップを踏んできた楽天の松井裕樹だが、その表情はどこか自信なさげだった。

 5月5日のロッテ戦。こどもの日ということもあって多くのファンが球場につめかけたこの試合で、松井は炎上した。

 終盤まで点の取り合いでもつれた試合は、8回裏に松井稼頭央に勝ち越し弾が飛び出し、楽天が1点リードして9回へ。マウンドにはもちろん若き守護神が登る。

 ところが、一死から四球で走者を背負うと、鈴木の安打を挟んで清田のタイムリー内野安打で同点に。つづく吉田に四球を与えて満塁とすると、代打の井口には勝ち越しの2点タイムリーを浴びた。

 動揺を隠せない松井は、さらに中村に3ランを浴びてKO。絶対的守護神が1回持たず、6失点の大炎上。後続の投手も嫌な流れを止められず、1イニングで8点を献上するという悪夢の9回となってしまった。

投球から自信が溢れていたあの頃

 これが今シーズンの初黒星。マウンドの松井はどこか追い込まれたような表情が目立ち、覇気が感じられなかった。

 松井といえば、元々強気な姿勢が前面に出るタイプの投手だった。

 2012年の夏の甲子園、1回戦で今治西(愛媛)戦で先発すると、大会史上最多となる1試合22奪三振をマーク。それも10連続三振のおまけ付きで、衝撃な“聖地デビュー”を飾る。

 さらに続く常総学院(茨城)戦でも19個の三振を奪い、3回戦の浦添商(沖縄)戦は12奪三振。敗れた準々決勝の光星学院(青森)戦でも、三振は15個を奪う。1大会通算68奪三振は、夏の甲子園で歴代3位。左腕に限れば史上最多という大記録だった。

 2年生エースとして旋風を巻き起こした男の表情には、自信がみなぎっていた。バッタバッタと打者をなぎ倒していくところを見ると、「打てるものなら打ってみろ」という感じ。まさにマウンドで躍動していた。

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最終更新:5月13日(金)13時2分

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