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【完全レポ】ツアー終盤! SCANDAL、新曲初パフォーマンスを目撃!

RO69(アールオーロック) 5月13日(金)13時50分配信

SCANDALが、5月11日に全国ツアー「SCANDAL TOUR 2016『YELLOW』」の東京公演を行った。RO69では、この模様をロングレポートでお届けする。

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3/2にリリースされたニューアルバム『YELLOW』を携え、4月にスタートした「SCANDAL TOUR 2016『YELLOW』」は、国内17公演+アジア諸地域の4公演がスケジュールされ、現在は国内の日程が終盤戦に差し掛かっている。残す国内公演はZepp Tokyo(東京)3デイズとなんばHatch(大阪)2デイズというところで、東京初日の模様をレポートしたい。セットリストの記載は控えるけれども、以下本文では『YELLOW』収録曲を中心に、演奏曲のネタバレを含みます。今後の公演を楽しみにしている方は、閲覧にご注意を。

白地に黒バンドロゴ、というシンプルなバックドロップを背景に、映像もテープキャノンも、過剰な照明演出も見当たらないステージだが、ビースティ・ボーイズ“Ch-Check It Out”を登場SEに大歓声を巻き起すあの4人は、自分たちの存在感と王道を地でいく豪快なロックサウンドだけで、憂鬱な日常を吹き飛ばすスペクタクルを生み出してしまう。ことさらに女子らしさをアピールすることはなくとも、骨太なサウンドの中に自然体のキュートさを滲ませてしまうSCANDAL。それは、間もなく結成10周年に至ろうとするキャリアの、弛まない研鑽のなせる業と言えるだろう。この本格派サウンドにがっちりと食らいついて手を打ち鳴らし、声を上げるオーディエンスの姿も頼もしい。

「ありがたいことに、お客さんたくさん入って頂いているので、具合悪くなったりした人いたら、すーぐあたしに言ってね!」と、頼もしいフロントウーマンとしての役割を引き受けるHARUNA(Vo・G)。おっとりマイペースなようで、ときに超キュートなガーリーボイス砲として“今夜はピザパーティー”あたりで大活躍するTOMOMI(B・Vo)。細身の体躯からは想像もつかない鋭くパワフルなビートでSCANDALグルーヴの屋台骨を担い、“LOVE”では驚くほど鮮やかなレゲエ/ダブのフィルインも差し込んで観る者を釘付けにするRINA(Dr・Vo)。そして、作曲から衣装に至るまでエキセントリックな芸術家肌を発揮しまくり、鮮烈なギターソロや“ヘブンな気分”でのディープな音響コントロールまでを決めまくるMAMI(G・Vo)。バンドを10年続けるというのはそれだけでも大変なことだが、魅力的な個性が互いを補完しあうSCANDALのパフォーマンスに触れると、それだけでもバンドとしての佇まいの美しさに胸が熱くなるのだ。

MCの場面では、「休みの日には基本的にフランス語を習いに行っています」というMAMI(9月からは新たにヨーロッパツアーが予定されている)を手始めに、この日の前日にHARUNA、MAMIは、TOMOMIの運転で身体のメンテナンス(リラクゼーションサロン)に出かけたことも、それぞれ笑い混じりのエピソードとして楽しげに語られる。演奏中にTOMOMIはHARUNAのピックを勝手に投げるもののステージのほぼ真下に落ちてしまったりして、HARUNAが歌いながら吹き出してしまうというご愛嬌の一幕もあった。それも引っくるめて、4人が率先して楽しもうとするヴァイブが、会場全域に伝播してゆくのである。

“Happy Birthday”は、この日めでたく誕生日を迎えた来場者をオーディエンス全員で祝福するために鳴らされる。また“Your song”は、日本語詞バージョンを披露するか、『YELLOW』収録の英語詞バージョンを披露するかがオーディエンスの歓声の大きさによって決められる(この日は英語詞バージョンだった)など、今の彼女たちの高い技量に支えられたストレートなロックは、ライブを一層インタラクティブに楽しめるものにしている。そしてこの日初披露された新曲“テイクミーアウト”の、逃れがたいグルーヴと高揚感は圧巻の一語に尽きるものだった。新たなライブアンセムになることは間違いないだろう。ステージ上でHARUNAが語ったところによれば、7/27にニューシングルとしてリリースされるそうだ。

あらためて、8/21の野外アニバーサリー企画「SCANDAL 10th ANNIVERSARY FESTIVAL『2006-2016』」(@大阪・泉大津フェニックス)について告知するHARUNAは、「ずいぶん長いことバンドをやってきたなあ、と思うんですけど、これからの方がもっと長いと思って、自分たちを信じてやっていきたいと思います」と語っていた。自然体のまま4人の存在感そのものを鳴らし、世界を股にかけて活躍してゆくSCANDALは、今後ますます見逃せないバンドになってゆくだろう。なんとも幸福なロック体験の中で、それを実感する一夜だった。(小池宏和)
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RO69(アールオーロック)

最終更新:5月13日(金)13時50分

RO69(アールオーロック)